小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

後戻りは....しない...と....思う....けど....

 


前回の話は、特に自分を説得していること。

(日本語オカシイか?)

「恰好いいスポーツ老人など皆無」と断言したいわけじゃない。

 


自分は....

遊び人一家に育ったので、不幸にも?”趣味が仕事より人生”であることが肯定された?

いや、”そう主張していた”ヤツらのはびこっていた環境だったんだけれども....

恥ずかしいかな....随分とそれに甘えてもきた。

 


が、家庭をこさえてしまうなら...

それで稼いでるわけでもなければ、家族は我慢か理解を強いられることにはなろう。

それでも....

「誰が稼いで来てると思ってんじゃあボケっ」

と、強引にネジ伏せてはきたんだが...

 


そんな生活を続けてきたために...

”遊び場”でしか張り切れていない....

”遊び場”でしか輝けていない....

”遊び場”でしか威張れていない....

そんな自分に気がついてしまったということ。

 


正確に言うならそんな親父を見て....

「愚かな奴だな」

と思ってみたらば...

「自分も」

だったということ。

 


そこに永住するのか?

老い先短くとも脱却するのか?

 


とりあえずは遊び場で、どれだけ熱心になろうとも、どれだけ努力しようとも、金に換わらないので....

生活のために、脱却派を選択せざるを得なかったんだけれども....

 


遊び場からいろいろな奴らにまとわりつかれ....

自分の後ろ髪も惹かれ....

この十年間はなんだかそのせめぎ合いの様相だった気がする。

 


まだ、キチンとした決着はついていない。

が、後戻りする気にもなっていないのは救いか....

 

周囲は別に熱くない

 


しかし....

「おじいさん」ともなると、若い頃のようにそんなにもあれもこれもというわけにはいかない。

 


そもそも...希望はあっても...”似合わないモノ”もたくさん出ててきている。

 


若い頃からの”続き”やら、健康ブームででスポーツを愛好する人は増えているんだろうけど...

継続しているから....「若い頃同様に恰好いいフォームでやれている」なんてのは勘違いもはなはだしい。

 


いや、若い頃だって恰好いいフォームじゃなかったのだ。

なんとなく溌溂さやパワーで誤魔化していただけのこと。

もし恰好いいフォームなら

とっくにプロになっている(笑)

 


そのお声もかからなかったということは....

もともと恰好悪いのだ。

の上に

老化だよ。

見られたもんじゃない。自己満足だ。

 


ゴルフとて....

タイガーウッズだとか渋野だとか松山だから恰好いいスポーツなのだ。

練習場にたくさん居るようなオッサンは

自分じゃ恰好いいつもりなんだけど....

おかしいんだって

はっきり言って

「よく玉が当たっているよな」ぐらいに。

 


そこの

お前だ!

えっ、俺か!

 


全てを否定しているわけじゃない。

”健康に良いから””好きだから”で十分ということ。

それ以上に....「魅せている」....なんてのは、”思い上がりも甚だしい”領域の心境だということ。

 


「若々しく見られたい」とか「恰好いい人と思われたい」ような邪心は.....熱い気持ちの自分に比べて...醒めている(冷静な)周囲には....

 


「通用しない」ということ(笑)

どうせボケる

 


気持ちの面で言うならば...

よく言う「いつまでも若々しい気持ち」....じゃない。

 

成熟した気持ち。

大人の気持ち。

とでも言うべきか。

それで、”もうろくする”ことから冷静に距離を置きたいのだ。

 

”若さ”と”幼稚さ”は非常に近い。

高度に進化した文明社会の中でいっぱしに高度な大人になっていたつもりだったけれども...

若さへの渇望ゆえに幼稚からの脱却が出来ず、精神的な成熟は自分のみならず特に日本の社会では相当に遅れているような気がする。

 

なんかオカシいと感じていたが.....

アンチエイジングした顔じゃなく、歳を取ったのに子供の精神力だからオカシいのだ。

 

相当に遅れてしまっているんだろうけど....

そんな幼稚性は一つずつ脱ぎ捨てて行きたい。「行くべきだ」と思っている。

 

用心深く、周到で、狡猾で、抜け目ない。

それの何処が悪い。

間抜けでお人好しが良しとされるこの国の政治を見るがいい。

面白いほど騙されている。

 

そんなアホなところ、子供じゃあるまいし、今更なんで目指さなきゃいけない。

色々勉強し、経験も積んできたというのに....

純粋無垢

って馬鹿ということじゃない。

 

じじぃになっても頭は使える。

賢いじじぃ

を目指すのだ。

 

どうせボケるか、その前に死ぬ。

これなら、それまで使える目標にもなろう(笑)

自然のままに....衰える

 

 


容姿だけじゃない。

 


仕草や姿勢、いわゆる立ち居振る舞いも

若い頃なら気をつけなくても良かったことに気を配りたい。

 


不意に撮られた写真を見て引いたんだが....

なんだこの姿勢の悪いジジィは....

自分だったってことに。

 


前首というんだろうか?猫背というんだろうか?

多分....自然に腹を出してしまうのだ。

腹筋に力が入らないので。

 


よくあるように.....

こうして....

いつしかガニ股の猫背のおじいさんになって行くんだ。

 


それは防止したい。

 


おじいさんな年齢である事実は認めても....

でも...

という領域にはありたいのだ。

 


おじいさんなのに....

テキパキと仕事をこなし

忘れ物もせず

頭脳明晰でいこう

と分不相応にも考えている。

 


若い頃はこんなブサイクな自分でも若さでごまかせ

若さで許され

若さで強引に出来たことも多いと思う。

 


が、もう、それは期待できないんだと

もう、それに頼ることはできないんだと

言い聞かそうと思っている。

 


もっと手短に言うならば、恰好の良いおじいさんを目指したい。

その歳々で。

 


そしてこれらに最も必要なのは....

気持ち....

というよりも、「あえて気をつけていくこと」

なんだろうと思っている。

 


自然...

なんて甘えていたらば....

自然のままに衰える....

 

ご迷惑はおかけいたしません

 


ただ....”おじいさん”であることを認定したので....

若い頃でさえみっともなかった奴がさらにおじいさんなので....

”おじいさん”だから気をつけたい、気をつけるべき、と思うことはある。

 


「いやな気分にさせるおじいさん」

にはならないようにしよう....と。

 


「年寄りには見られたくない」

と、大差なさそうだけれども...

根本的精神は”違う”。

....ので、これまでとは様々な行動の選択、程度、優先順位も変わってくるんじゃないだろうか?

 


ジジィは「健康第一」とよく言う。

が、これは今のところ駄目だ。

実行する自信もない。

なんせ酒が好き過ぎる。

やめる気もない。

抑える気もない。

ただ....それでいて....食事のバランスには気を使っている。

そんなもの....バンドエイドにもならないほどの健康法だとは思うが....

 


なので、それ以外で。

 


臭い。汚らしい。気持ち悪い。

残念なことに”よく聞く”評判だ。

 


これらを払拭するために....

華美な若者ファッションに身を包むお年寄りも最近は少なくないが....

....そうじゃないんじゃないか....

と自分は思う...

自由は自由としても....

それもよほどか似合わないと....案外気持ち悪い。

 


自分は恐らく”気持ち悪い”部類なので、それは切り離す。

ダメージファッションみたいなのもそう。

中身がダメージだらけになっているというのに、あえてその上にもダメージじゃあダメージがクド過ぎて....

多分....気の毒に見えてしまうだろう。

ダメージファッションが映えるのは....”イキイキ、ツルツルの中身あってこそ”だ。

 


「若く見える」

を意識する必要はないと思うが....

「臭そうに思われない」「汚そうに思われない」「気持ち悪がられない」

という視点は重要だと思う。

 


されば、これまでよりも....

パリっとしてる方を

スっとしている方を

サワヤカである方を

 


ファッションだけでなく、大体の、全体的な雰囲気として、意識すべきなんだろうなぁ....とは思う。

公衆へのご迷惑にならないように。

 

雲を掴む

 

 


下り坂の人生で....

下人で....

しかもジジィかよ。

 

 

と、自分でもツッコミたくなるんだが....

”事実”だからしょうがない(笑)

 


いや、むしろ、”この現実から目を背けて生きて行くこと”と、

”この現実に積極的に適応して生きて行くこと”には

「相当の開きがあるはずだ」と思うようになっている。

 


「下り坂の人生」に入ったと確信するまでは、

下人の分際であることを知るまでは、

しかもジジィであることを認める前までは、

自分も....”ココ”を認めたくなくて抵抗していたんだろう....

あるいは「そんなはずはない」と誤魔化してきたんだと思う。

もしくは「素知らぬ顔して」隠してきたんだと思う。

一生懸命の?努力で。

 


”破損箇所の修繕作業”と言いつつも....

どこかに...

「平均的な人よりも...これでも”上り坂の人生”にあるんだよ」と、

「それなりにまあまあの暮らしをしているんだよ」と

「しかも案外若々しいんだよ」と、見てもらいたくて見てもらいたくて仕方無かったんだと思う。

一体何のために....

 


そういうのを承認欲求と言うんだろうか?

が...

そう見られたからといってどうなるものなのか?

 


なら、一体何処に向かう努力をしてたのか?と....

 


”そこ”への努力も悪いことばかりじゃないんだろうけど....

もう無理が出てきたり、全く効果がなくなってきたり、逆効果だったり、おかしかったり....

とてもじゃないが....「恰好いい」

という結果にはつながらなくなってきて.....

ようやく気がつき始めたのかもしれない。

 


無駄な抵抗とまでは言わない。

が、そんな時間とエネルギーがあるのなら、もっと他のことやれるだろ。と。

20歳じゃないので、残りの時間は多くないのだ。

 


そもそも”それら”は現実の自分から乖離したところの努力をしているわけだから....

実を結ぶはずもない。

妄想を作り上げたり、幻のお城を築くようなもの。

メルヘンの世界なら賞賛されるかもしれないけれども....

ここは現実の世界。

自分の脳内だけでは何も完結しない。

 


”現実的な行動と結果”しか”手応え”はもたらさない。

みっともない

 

 


いやいや「もうどうせジジィなんで、無駄な努力はいたしません」

などと開き直るつもりじゃない。

 


これまで通りやることはやりましょう。

どころか...さらにやることも見つけましょう。

そんなにネガティブじゃあございません。

 


が....「おじいさんには見えない人」がそうやっている。

「おじいさんとは思えない人」が一生懸命取り組んでいる。

....そうじゃくても....別に、いいんじゃないかと....

単なる「おじいさんが」

で。

イチイチ気張らなくても。

 


悟りきったようなことをホザいていても....

そりゃあ金も欲しいし、褒められたいし、モテたいし、相変わらずに賞賛されもしたかったんだけれども....

そりゃあもう無理....というよりも....

そういったことに固執する姿が....

ジジィには....もう似合わないんじゃないかと.....

同窓会はいい。

同い年ばかりなのだから。

”面影”で、シンデレラのように見えているのかもしれない。

盛り上がっている最中に悪いんだが....

社会は同い年ばかりでは構成されていない。

大体は残酷なほどに、「その年齢」として見ている。

 


はしゃぐ反面教師達を見ていると....

本当に社会に適応しているのか?

そう

思えてしまう。

 


「昔と一緒だね。変わらないねぇ。」

まあ、そうは言うだろう。

が、それが本音のはずがないが、本音ならば....

目も、ひょっとしたらば脳みそさえも、腐ってしまっているんじゃないのか?

 

 

”明らかに”違うぞ。

お世辞にしてもヒド過ぎるぞ。

もう....からかっている水準だ。

それとも現実から逃避して白昼夢の世界にでも到達しているのか?

会社の中で、

家族の中で、

「若者」とでも扱われているというのか?

 


孫が居て、息子や娘が居て、じゃあお前は一体何と言う存在なんだ?

 


う~んみっともねえ

う~ん中味がねえ

う~ん醜悪だ

ひょっとしたらばこれらは新しいサークル活動で「いつまでも若々しいでしょ同好会」かなんかなのかもしれない。

 


たしかに小学生の頃とあんまし変わっていないのかもしれない。

悪い意味で。

 


俺は嫌だ。

こんな馬鹿でも小学校よりは少しは、せっかく成長してきたのに....

「小学校のまんま」

なんて評価は。

 


それがジジィというのなら、ジジィで全然構わない。

 


ほら万年青年代表の森田さんはどう?

いろいろと化けの皮が剥がれてきていないか?

まだまだ繕っているところ、どー見てもあるし(笑)

 


な。ジジィのくせして若者ぶろうって奴は....”けっこう”みっともないもんだ。

 


なのになんでそんなの目指さなきゃならないんだ。

残りの時間は少なくなる一方だというのに。

もっとやらなきゃいけないことあってけっこう忙しいというのに....