小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

頑張りゃりゃ全部プラスに出るわけでもない。

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先日の飲み会で「最近早いね」と感心された。

これで2回連続だ。

というのも、飲み会はほとんど遅刻というか、遅刻が当たり前だったから。

 

別にそれぞれの飲み会をナメているわけでもない。

ただ....これまでの日課のスケジュールだと....何もかもにギリギリまであたっていなくちゃならなかった(と、自分で勝手に思っていただけなんだが...)

ともかく、どれもこれもやれる限りギリギリまで。

そして、あわてて準備をして、これまたギリギリの電車で出発。

乗り継ぎなんか階段走って....

という、「ギリで到着の時間を想定して」スタートしていたわけだ。

そりゃ乗り継ぎ失敗だけで即座に遅刻になる。

 

勉強をヤメて生まれた余裕なんて、勉強時間がしれているので、同様にしれている。

というか、本来勉強している余裕なんて無いところにネジ込んだ勉強時間なのでしれているに決まっている。

その勉強を外しただけで....「早めに出発しておこうか」なる気持ちが芽生えてきたってことは、一体あの詰め込みスケジュールはなんだったのか?

 

仕事にしろ、遊びにしろ、自分が出発するときは、大体走っている。

やることがたくさん...というよりは、ギリギリまで”前のこと”に従事しているので、出発準備に時間が足りない。

そうしてあわてて地下鉄なんざ乗ると、夏なら汗だくにもなってしまうので、家から着替え用のシャツを持ってきて、電車乗る前にトイレで着替えするってな手段も身に付けていたほどだ。

 

そうでありながらもモラル上も遅刻が許されるとは思っていないので、その道中も常に焦っている。

車なら道路に、歩行者に、他の車に。

電車なら地下鉄に八つ当たりするんんじゃないかというほどに。

自分の出発が遅いのが原因であっても。

 

その結果?効果?成果?まではよくわからない。

が、自分じゃ一分も無駄にしないよう”一生懸命やっていただけ”のつもりは、なんのことはない”身勝手な時間配分で焦っていただけ”。

いやいやふとした拍子にゃ、自分じゃ予想もつかない「俺は一生懸命やってんだぞ」という不機嫌な顔で巻き散らかしていたんじゃないかと....

思い当たるフシもあるし....

 

勉強をしなくてもよい気軽さなんてしれたものであるはずなんだが、そんなしれたものにさえ支配され、盲目的になっていたのか?

「早めに出発する」以外にも”対人関係”にも多少気が使えるようになっている気がする。

思うようにいかなかったり、予定を乱されるような突然の訪問、お伺いにはすぐさまイラっときたもんだが、一呼吸置くようににもなっている。

ってか....そう思うと、これまで「人の立場」なんて....あんまり考えてもいなかった....んだろうか....

 

なので、他人とのトラブルも減っているかのように思う。

そして...これも意外なんだが...「写真なんか久しく撮っていない」「撮る暇ね~」としていたが、「早めに到着してしまって」時間を持て余すときなんかに、写真は最適だな、と(笑)

 

たしかに一生懸命になるってのも大事なんだろうけど....

まわりどころか、自分も見えなくなるってな面もあるんだろうな。

 

勉強をやめてから一ヶ月ほどになるが、勉強は正直ゼロになってしまったが、他のことはむしろプラスが出ていると思う。

要するに欲張りすぎ、詰め込みすぎだったということか。