小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

老人

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先日、フトした拍子に近所のお婆さんに会った。

日頃はきれいにお化粧をされているが、朝のゴミ出しの時間だったためにか、お化粧どころか入れ歯もなく、正直えらく老けて見えた。

 

こんなもんなんだろう。

自分だってそう遠くない日にそんな姿になる。

なりたくないし、ならないように努力はしているつもりだが、必ずなる。

ならない時はなる前に死んだ時だ。

 

混沌とした毎日でもあり、将来も見通せないゆえに、未来の心配は少なくない。

行き当たりバッタリで後悔しない歳でもない。

その将来は自分の老人である姿だ。

 

それこそテレビの画面には信じられないほど若さを保った芸能人が映っている。

いろいろ改造されているんだとは思うが、それにしても羨ましい。

というか、そんな人、現実の身近には居ない。

つまり...自分はそうはならない。

 

どんな中学生になるんだろう...

どんな高校生活を送るんだろう...

どんな職業に就くんだろう...

それと同じこと。

どんな老人になるんだろう。

 

行き続けてゆけば、必ず老人になる。

ならない場合は死んだ時だけ。

それほどに確実になる自分の将来は、嫌がっているだけでよいんだろうか?

昨今の葛藤はそこにもあるような気がしている。

自然の呼び声だ。

 

そういや近所のお爺さんというのをあんまり見ないんだが...

やっぱり男性は早く死んでいるんだろうか?