相変らず毎日面白くない。
面白くないが、人生捨てきれないので、それなりの事はやっている。
この先の希望とてあまりない。
いろいろな反省をしてきて、もともとが”出遅れスタート者”だという認識はあるので、人並ゴールなら上出来だとは思っているが、そこに至れるかどうかも定かじゃない。
日馬富士のように暴れたりはしないが、酒を飲んでいる時間ぐらいが忘れていられる時間で、あとはずっと面白くない。
でも....
出会う人のみならず、道行く人々を見ていても、みんなそれほど面白そうでもない。
いや、それどころか辛そうだったり、嫌そうな顔をしている人は案外多い。
相撲界だけじゃない。
東芝の粉飾決算も日産の無資格者点検も東レのデータ偽装も森友・加計学園問題も山尾不倫疑惑も都知事の新党結成も....
インチキだらけだ。
「森友・加計学園はインチキではない」とは言い張るものの、あっちこっちの条件を「唯一の特例」として通過してきている。
俺は今までに「唯一の特例」なんか受けたことがないのに。
こんな世の中が「情報ツール」を手にしてしまったのだから、腐ったミカンはもう箱の中には納まっておらず、腐ったミカンのぶつけ合いぐらいにテレビの中で、SNSの中で、ラインで、メールで、飛び交っている。
多くの人が問題に意見することで膿を出すことが出来るとか言う人も居る。
...そうなのかもしれない。
が、手も届きやしない世界の事を論じて金をもらっているようなコメンテイターは、それが収入の源だから良いんだろうけど....
俺がそこに加わって何になる?
”日馬富士のこの先”が気の毒なら、”俺のこの先”は多分もっと気の毒だ。
なんたって彼はまだ若いし、きっと高額な退職金ももらえよう。
さらにはいろいろな才能や資格もあるらしい。
そして、こんな問題を起こしたとて、自国じゃ多分ヒーローだ。
しばらくは「引く手あまた」だろう。
...に、比べたら、「俺」は?
横綱どころか相撲界にも入っていないし関係もない。
テレビで取り上げられるような仕事も特技も何もない。
どころか...来年の仕事さえ心配されるご身分だ。
日馬富士の心配をしている場合じゃないし、貴乃花親方の対応を批判できる立場にもない。
どうでもいいこととは言わないが、「人のことをとやかく言う前に」やるべきことが山ほどあるだろう....
というのが...「俺」。
やるべきことだらけなので、毎日面白くないのが...「俺」。
ま、そういうことなんだろう。
こうやって面白くないながらも、多少の努力は怠らないように継続しているが、思うような結果も出せなくなっている。
どころか、思うような反応すらなくてイラっと来ることが多い。
なのでなるべく余分な事には口を開かず、黙々と黙々とやるべきことを嫌々ながら非常に遅いスピードでこなしている。
「俺」はそんな程度。
そんな程度の人間。
正直....相撲界にも色々思うことはあるが....
「その前にお前だろ」ともう一人の俺に言わせる程度には戒めている。