小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

怒りへの対処法~その2~

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setaさんよりヒントを頂いたので、昨日の補完を含めて少し書いておくことにした。

 


昨日書いたような”長ったらしい理屈”を怒りが噴出しそうな直前に唱えるわけではない。

というか、そんな時に唱えられるわけがない。

 


なので、現実にはどうしているのかというと...

案外ただボーッとすることにしている。

じっと怒りを抑える...にはほど遠く、むしろ”遠くを眺めて呆けている”状態に近いんじゃないだろうか?

自分じゃ見られないけど。

 


そうやって、ただ、本当に、ただ、”怒り”が通過してゆくのをやり過ごしているだけのこと。

 


なんだか一見情けない対処法だ。

若い頃、ドラマや漫画で影響を受けたヒーローは皆怒っていた。

”正義のために”という御旗はあるものの、格好よく怒って悪者をなぎ倒していた。

そんなイメージからするならば、自分はヒーローからはほど遠く、戒めるべきをただただ黙って見逃す弱虫だ。

 


恐らく....若い頃からずっと、”そう”はなりたくなかったんだろう。

出来る限りは”ヒーロー”のように振舞いたかったんだろう。

だから多くの場面で”怒ること”を選択してきた。

それは”怒っている自分”がヒーローであるかのように錯覚していたってこともあるんだろう。

 


が...”怒った”結果としてはうまく行かないことが多い。

それでブチ壊し、終生疎遠となったこともある。

どうしてそうなってしまうのか?

と考えてみたらば、当たり前だが、ドラマや漫画の主人公は怒っていても、作者や脚本家は怒っていないから、”その後”もうまく行くのである。

怒るほどのエネルギーがあるのなら、そのエネルギーで、”今後のこと”を考えた方がうんとマシな展開になっていくだろうという、まあ、当たり前の、普通の、考えに至っているだけのことだ。

それが普通の人より遅くなっただけで。

 


怒る前に”今後のこと”を考えられるほど冷静ならば、これまでももっとうまくやってこれただろう。

それほどに急には人間変われない。

で、とりあえずボーッと呆けてしまったとしても、”怒る”よりはマシかな?と。

そこに留めるような努力はしているつもり...

怒っちゃいけない、怒っちゃいけない、と無理に封じ込めようとするとかえって暴れ出しそうなので、怒りさえも忘失するかのようにボーッとした方が良いのかな?と...

 

 

実際には頻繁にイラついている。

頻繁に怒りそうになっている。

その都度ボーッとしている。ボーッとしようとしている....ってことは...

結構一日中ボーッとしているということ。

ま、そんな程度の人間だ。