小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

下山の人生

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このブログは一旦中断している。

ちょうど2年前に。

 


それまでも楽勝の人生などではなかったが....

ブログを書きながら、少しでも前進を夢見る希望があった。

しかし、突然にもそれを打ち消された。

 


誰が悪いというものでもなく、運命だと思った。

いや、悪い者が居るとするならば、それを予見できなかった”自分”としか言えない事態だった。

 


我武者羅に過ごした。

そうしなければ片付かなかったし、ともかく”そこで終了”になることだけを避け、”継続”につながる努力をした。

忘れてしまっているわけではないが、あまりにもたくさんのことを一度に消化していたので、細かなところは思い出せないぐらいだ。

 

 

そうして四カ月を過ぎ、多少の余裕が生まれたので、ブログも復活した。

”余裕が生まれた”....わけじゃないことは自分が一番知っていた。

”余裕が生まれた”...かのように振る舞いたかっただけだ。

毎日毎日息苦しいので....そろそろ余裕が出てきた....ように思いたかっただけのことだ。

 


つまり....原因は何も解決せず....

例えば....雨漏りなら...そこが修理できないままに....ずっと手で押さえながら踏ん張っている状態が続いていた....ということ。

 


いや、それでも構わない。

”終了”の笛が鳴るまでは、”踏ん張ったまま”で辿り着けるものならば、それで十分に満足だ...

とも思ってきた。

 


目標は「あと2年」...

本当は「あと7年」だった。

そのようなことはこのブログにも記述して、自分に鞭を入れてきた。

 


決して若くもないし、若ぶりたくも無いんだが....

”歳”を達成できない言い訳にはしたくなかったので....社会の制度にも抗うほどに若いつもりで頑張ってきた。

 


....しかし....そこに相当の無理があることはわかっていて....それでも....と、ことあるごとに打ち消してきたんだが....

やっぱり限界は2年前に来ていたと見るのが冷静な判断なんだろう。

 


2年前から今日までは、本当に良いことがない。

ロクなことがない。

一生懸命右手で穴をふさいでいるというのに、次には左の方に穴が開いて....そっちをふさげば、今度は右足の方に....さらに左足にも....って....

気が付いたらもうふさぐ手足さえ使い切ってしまっている。

まったく余裕の無い状態だ。

 


そこに来て....

神様はなかなか意地悪で、ノーガードにしかなれないボディを毎日のように狙い打つ...

 


それでも....諦めないように....ブログで喝を入れるように....次のラウンドに向かわせてきたんだけど....

ひょっとしたら2年前で終わった決着を諦めきれずに、その幻影と戦っている毎日のようになっているんじゃないかと....

 


大企業には「お疲れ様研修」なるものがあって、50歳やら55歳でピークアウトする方々に対し、その後のライフプランを教示するとのこと....

人生100年時代にも逆行するようなそんな制度、誰も納得するはずもないのだろうに....

「他の道よりまだマシ」と従うのだろう。

 


自分はそんなの絶対嫌だと思ってきた。

絶対嫌だから組織体に服従しない仕事を選んできた。

 


が....正直....限度を感じている。

弱音は吐きたくないが....限界が無いほどのスーパーマンでもない。

むしろ非力非能のくせして根性だけで生き伸びてきた部類だ。

 


もっと有能なイチローであっても引退はある。

西條秀樹でも死はやってくる。

何もかもに”ずっと”は無い。

それに....自分じゃ十分若いと思っているが、決して若いと言える年齢ではないかもしれない...

 


こう話しつつも....

諦めたくはないし、まだ諦めてもいないんだが....

”大きな”方針転換は必要な時期なんだろうと....

 


いや、2年前から”大きな”方針転換の必要な時期に入っていたのに....

ずっと方針転換が嫌で抗ってきたんだが....

それは”負け”を認めるようで逆らってきたんだが....

これまでの方法じゃあもう役には立たないかなと...

つまり状況の打開にはならないと....

 


なんとなくはそう思い浮かぶことも増えている。

弱音は言いたくないと言いつつ....このブログでも知らずのうちにそう吐いていると思う。

 


復活してきたブログで、毎度のように煮え切らない記事を書いているのが見事な証拠で、そこに自分の混迷は十分に出ていると思う。

 


今は....人生設計を見直し始めているところ。

”性格”まで変えたつもりはないけれど....

結果絶対主義だったので、鬼のように邁進してきた部分があるのも事実....

それももう通用しないと思う。

つまり....もう、”根性”だけではどうにもならない。

とは観念している。

 


ま、そんなところかな?

記事としては急かもしれないが、復活してきた頃から眺めれば、予見できた道筋かもしれない。

残念だけど。

 


残念だけど....

死ぬ人も居る。

残念だけど....

失業する人も居る。

残念だけど...

家族と生き別れになる人も居る。

残念だけど....

誰だって残念だけど....

思い通りには行かなくて....普通だ。

 


「大きな方針転換」たって...何をどうすれば良いものなのかはサッパリまだわかっていないし....どんなことでもそうだけど、リアルな人生で180度転換は、周りの人にも迷惑なので、さほどに”急”というわけにも行かないだろう。

 


まあ、ボンヤリ想像するには....

五木寛之さんの言うように...

”下山の人生”になって行くんだろうか?

 


今はそんなイメージを想像するくらい...

 


そして.....”下山”という運命は変えられないものだとしても....

せめ「苦しい顔を見せない」下山であるぐらいには....努力できないかな....

とは思い始めている....