小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

ゆっくりでいいんじゃないか?

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わかりやすく意識している分野がプロスポーツ

例えば高校野球

多くの球児が甲子園、そしてプロ野球を目指していたはず。

 


が、早い者は....その高校の段階で....己の能力や適性を知り、進路を変える。

本当にごく少数、極めてごく少数だけがプロになれる。

それほどの貴重な地位を獲得しながらも....

3年を待たずして諦めなければならない者も出てくる。

...の一方で....40を超えてプレーする者も今では珍しくない。

 

 

そういうことだと思うのだ。

そういうことだと思った方が無理が無いのだと思う。

 


年功序列”というニホン独自のような制度は現存している。

何しろ法治国家である国家の根幹のお役人の制度がそれなのだから、年功序列を法で定めていると言っても過言じゃない。

が、その他の現実一般社会じゃ崩れている。

だから皆彷徨っている。

公務員以外の社会が不安に思えて仕方が無くなっている。

 


が、一見残酷なようで自然なのは....現実の一般社会だ。

公務員だけが特別な社会に存在すると見た方がわかりやすい。

 


かつては一般企業でも、特に大企業なんかは公務員に右に習えと出来ていた。

でも....無理なのだ。

カルロス・ゴーンのように飛び抜けた報酬を要求するリーダーが出てきたり、村上世彰のように株主利益の方を優先すべきと要求してきたりすることが正当化される社会になれば...

年功序列は維持どころか邪魔なのだ。

 


実際良い・悪い評論されつつも、どんどん年功序列は崩れている。

順を踏まえず飛び抜けて若いIT経営者が出てきたりするものそれだろう。

 


国を運営する政治家や官僚や公務員の制度だけが年功序列を崩さないがために、普通の社会との軋轢や断絶が年々大きくなってきているだけのことで、そこにハマらなかった一般ピープル年功序列を夢に描いてももう無理なのだ。

それがシンプルにわかりやすいのがプロスポーツの世界だと言うだけのこと。

年齢は評価の対象ではなく結果が評価の対象なのだから....

 


科学や医療の発達で、選手寿命は大幅に伸びた。

にもかかわらず....非常に能力も体力もあり、将来もまだまだ有望であるのに....

30前後で他分野に転職してしまう者も少なくない。

 


彼らには一体何が見えているのか?

 


一方では、プロスポーツ選手を継続したいのに....諦めなければならなくなって、転職を余儀なくされる者も居る。

”その後の生活”に対応できずに消えてしまう者も少なくないと聞く。

が、きっと様々な困難はあったのだろうけど....

早過ぎた終焉のその運命を受け入れて

本望ではないのだろうけど

また、新たな小さな花を、人目にはつかないのかもしれないけど、

咲かせている人も居る。

さらには....ボロボロになるまで現役にこだわる人も居る。

本当に様々になってきた。

私は....プロスポーツ選手のような華々しい活躍がなくても、役所の人間ではないので、そういった人生を参考にすべきなのだと思うということ....

 


皆一同に60歳で定年。

退職金をもらい、65歳まで天下り、65歳からは年金を受け取って....

の制度上に私はいない。

これが国家の規定する人生なので、いろいろなところで目にする情報であるし、あたかもニホン人の基準であるようにも錯覚するんだが....

果たしてそのような人が一体現実にはどれだけ居るのか?

 


プロスポーツ選手で言うならば、私は40歳を過ぎても現役で、しかもボロボロになっても現役でやっていたいと思っていた方だ。

そのための努力というか、あがきもしていた。

が、どうやら私はそのような運命にはないらしい。

能力や気力の問題もあろうが、様々なところで....「切り替え時」を感じるようになってきた。

「簡単に諦めてしまうのか?」と思われたくはないと頑張ってもきたんだが....

頑張ること=しがみつくこと...の弊害も少し感じてきている。

つまり....潮時=運命...なのかな?と。

 


「方向転換」の覚悟は出来てきたつもり。

が....急に出来るものではないし、恐らく何年もかかるものだと考えている。

「したくない」という思いは打ち消すようにしているが.........焦って飛びつくことにはもっと警戒している。

判断が遅れることの犠牲もあろうが、焦った決断の犠牲の方が大きいだろうと警戒している。

 


なので....見た目の日常はあまり変わらないんだが...あまり変わらず過ぎてもいるんだけど....

徐々に、徐々に、毎日方向転換し始めているんだろう....と思う。

なんせ、意識の根底にしっかりと根付いたので。

 


三年後ぐらいには、「かなり変ったな」という感想を抱いているのかもしれない。

それぐらいで丁度いいんじゃないか....と、今は思っている。