小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

哀れな自分は案外清々しい

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過去を深堀りすることは....

おどろおどろしい後悔に取り憑かれることになろうから....

やめておいた方が良いと言われるのだろう。

 


たしかに....後悔しようもないほどに努力していた人ならば....

「これ以上一体どうしていたらヨカッタと言うんだ」....のような怨念が生じてもおかしくはない。

自分もそうなるのかな?とか思ったりしたこともあった。

 


が、実際に自分の過去に出かけてみたらば....

 


自分は...恐ろしいほどに努力をしない人間だったことを思い知る。

一体、あれほど大量にあった時間をどう過ごしていたのか?

そこに不思議さを抱くほど、努力の形跡がない。

 


たしかによくサボってはいたんだが....

遊びとて....真剣に夢中になっていた....ようでもない。

 


随分と昔の記憶になるので、今からの想像も混じっていようが、「しっかりと遊んでいたから」努力する時間が無かった....というよりも

ただ単に「努力するのが嫌なので」ダラダラとサボっていた時間がほとんどだった....と確認できてしまう。

残念だけど。

 


運動会の直前とか、試験の直前とかに、”急に”頑張ってみたことはある。

でも、そんな程度。

しかも....そんな”程度”を「短い期間ながらそれなりに集中したからまずまずの結果を出せた」....な~んて平気で思えていた。

 


アホだ(笑)

 


そういうことが自分の場合は、過去を振り返れば振り返るほどによくわかってくる。

たしかにそれでも人並み程度の成績とかあったから....

「やれば出来るよ」なんてよく言われたりもしたんだが....

それが”おだて”の言葉であることすら見抜けないほどに...

 


アホだった(笑)(笑)

 


ということがよ~くわかってくる。

 


となるとどうなるのかと言えば....

後悔どころか....

むしろ”現状”に肯定的になってしまう。

いや、”現状”に対する不満や不平は消えないんだが....

それらの不満や不平に対して、自らが....

「そんなこと今更言ったところで、こんな程度にしかならないように生きてきたのは自分でしょうが....」と打ち消すようになってしまう。

 


誠にけったいな状態なんだが....

”取り憑かれる”どころか...妙に清々しくなって...「いやいや...その割りにはマシな方なのかもしれないな」とか苦笑いが出てきてしまったりする。

 


なので悔しさとか悲しさとかはあまりないように思う。

それがいけないのかもしれないが....

 


こういった思考を始めた最初の頃よりもどんどんそうなってきている。

いわば反省探しのために過去を振り返れば振り返るほどに....

「なるほどな、だからこんな程度なんだ」と、妙に納得するようになっている。

 


決して自分に合格点を出しているわけでもない。

が、振り返れば振り返るほどに、過去の自分は「野望や意欲や執着だけは」大きいくせに....

それを達成するための努力は雀の涙程度だったのだ。

それがわかってしまったら....今度は急に、焦って、取りかえそうとして...「空回り」ばかりなのだ。

 


それだと....

「努力しなかった人生が半分」

「残りの半分が空回り」

併せたものが「自分の一生」

になってしまう。

 


さすがにそれは嫌だ(笑)

そして、まだ諦めたくはない。

努力で不幸から遠ざかることが出来るのならその努力の端っこぐらいはつかんでいたい。

 


そのために必要なのは、まずは”格好つけていない正直な等身大の自分の把握と確認”かな?と。

自分の脳裏にしかないのをいいことに、けっこう誤魔化したり、格好つけたり、装飾したりしているわけだ。コッソリと。

そんな現実離れした自分の上に作戦を展開したところで....そりゃあ砂上の楼閣作りに邁進しているようなものになるだけだろう...と。

自分に言い聞かせているわけ。

 


いい歳こいていまだまだ自分をコントロールできていない。ってことだ。

なので冷静に自分のことを研究しつつ進んでいくことかな?と。

 


毎日探しながら、試行錯誤しながら、雀の涙程度の努力をしながら....

それでもとりあえず諦めなければ....何も考えていないよりはマシな人生にはなるんだろうと...