小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

えっ?ゴールしてたの?

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前回の記事を書いていて....少し....思い出した。

そういや10年前のリーマンショック時(正確な日本へのダメージとは相違があるかもしれないが、自分にはちょうどその頃)

散々路頭に迷ったものの....

(ともかく3年頑張ってみよう....)とはなった。

 


が、そんなにも元気の良い立ち上がりではなかった。

まさに....ともかく....だ。

 


けっこう脇目も振らず頑張ったと思う。

遊びもせずに遮二無二金を貯め、将来に備えた。

 


”一生懸命”という経験の少なかった自分はそこで初めて知ったんだが....

動きだした歯車は案外簡単には止まらない。

人生最も気の重かった3年は知らぬ間に通り過ぎてから通過していることに気がついた。

 


笑い話のようなもんだ。

ただただ耐え忍ぶしかないと覚悟した3年の到達日に気がつかないとは...

 


なら....

もう3年も頑張れるかも?

 


哀しいかな”頑張った経験”も少ないので、頑張ることを継続する自信がない。

とりあえず”3年”は初めて頑張れたようなので、そこが限度になってしまう。

 


しかしながら....

もし....

仮に....

最長?....

頑張れるとしたら?....

もう7年後....つまり計10年だけ....頑張ってみてみようかな?....

なーんてことを、たった1回の実績のくせして....調子に乗って考えてしまった。

 


その10年後は....

忘れていたが、今年の最近だった。

 


10年前は....

本当に....

ここまで生きられたら....

ここまで生きて責任果たせたら....

ま、死んでもいいかな?と本当に思っていた。

それぐらい苦しいながらも死なずに責任果たさなきゃいけない重責を感じていた。

 


もちろん現在も責任の無い立場とは言わないが....

少なくともたかが10年、されど10年

しかも....子育ての金のかかる後半戦となれば....

そりゃあ相応に役目は果たしたと思う。

 


そう。

今自分は、10年前に「そこまで生きたら死んでもいい」と思っていた時間を生きている。

正直楽しいこともあまりなくなった。

自殺否定派だが....あえて自殺をするまでもなくやがて死ぬ運命に確実に近づいていることを実感できるぐらいにはなった。

わざわざ死に急がなくてもすぐにお迎えが来てもおかしかない(笑)

 


満足?

というよりはとっても不思議だ。

あまり感情の起伏もない。

ただ....

ここまで到達できてヨカッタな....と。

それだけ。

 


前回も少し書いたが....

これからのスタートを予感させる桜にはもう共感できない。

嗚呼...きれいだな....ぐらい....

むしろまっ黄っ黄いに燃え尽くし、吹雪のように見事に散ってゆく銀杏の塵際の鮮やかさに憧れる。

実に爽やかだ。

 


というわけで、この10年に関しては、あまり後悔もないんだが....

ゴールだったはずの地点に気がつかなかった....

ということは....

違うゴールが見えてきていて....

もうそっちが気になっていたということなんだろう。

 


実際そう。

(まだ頑張らなきゃならないのかよ)

と内心思いつつ....

2カ月程前から猛烈に忙しくなっている。