小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

マントを脱いでリングに上がってきたかな?

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島国かつ鎖国状態の長かった日本では、いまだ海外の情勢がどうなろうとも、お花畑状態で人生を終えると思っている人も居るようなんだが....

「絶対にそんなことはない」

と今一度自分に言い聞かせるためにも今日は書き留めておこうと思う。

 


西側諸国のリーマンショックの救世主は中国だったと思う。

そしてその時には...

いやそれ以前からも...

中国の覇権取りは予想出来ていた。

ただ....わかりやすく台頭したイメージを残したのはその時だったと思う。

 


それまでは人口膨大なものの「世界の工場」などともそのレベルの低さを皮肉られていたものだが....

怪しげな会計手法をともかくとして、金がうなるほどある国家に成りあがった。

その経済力はこれまた皮肉なことに金満西側諸国が擦り寄ることになる。

 


そこで着々と地球上の戦略だけでなく...IT,宇宙戦略と知的な分野でのレベルを上げた。

悪いが....もうとっくの昔に人口だけが多くて安く利用できる国家じゃない。

 


とっくに.....庶民の我々からは見えないところで、これまでの覇権国アメリカと次を狙う?中国の摩擦は起きていた。

ハーウェイの事件が初めてなわけがない。

いや、むしろ、中国はこれでこころおきなく正々堂々とアメリカに挑戦出来るんじゃないだろうか?

挑戦してゆくんじゃないだろうか?

 


好き嫌いを言っているんじゃない。

望みや卑下を言っているんじゃない。

未来を冷静に予想し、できるだけ身を守って粛々とやってゆきたいだけのことだ。

 


何も良いことのなかったと言われる平成でさえ、外国の影響は微々たるものだったと思う。

強国アメリカのおかげは少なくない。

 


が、姿を潜めていた挑戦者が名乗り出たわけだ。

しかも「隣に居た」。

この影響を日本が受けないわけがない。

 


その影響がどれほどのものかは想像を絶するんだが....

これまでアメリカに両腕を差し出していて安定したような格好になっていた日本の片腕が....

がっつり掴まれることになるんだと思う。

そう、最悪の場合は引き裂かれる。

それぐらいの事態は覚悟すべきだ。

 


そんな事態は嘘のように穏やかな日々は過ぎている。

そら年末特番だ、クリスマスだ、正月だと....

楽しみを抱えている人も多いんだろう。

 


が、それこそそんなとなんかお構いなしに戦争が起きてきたように....

中国とアメリカの覇権をめぐる戦いは世界中を巻き込んでゆくと思う。

株価の乱高下なんて目茶苦茶になってもきている。

携帯電話のパーツだけでモメているはずがない。

そんなものにでさえ過敏になってしまうのだから、IT、金融、軍事力等々の水面下での叩き合いはすでに恐ろしいことにもなっているような気がする。

 


さてさて....

当然ながらに自分には何も出来ない。

準備のしようもない。

 


だから自分にあえて言っておきたいわけだ。

「これまでのように呑気な時代じゃないんだろうな....」

と。

 


奇妙なタイミングで「西郷どん」が放送されていた。

あの時の日本はまさしくフランスとイギリスに引き裂かれようとしていた。

授業で習った日本史は、無血で武力国家から民主国家を誕生させたかのように先祖を敬ったが....

史実は随分と違うと思う。

徳川が無血で降りたのは確かなようだが....

「その後」結局日本は引き裂かれ、内戦状態になっている。

西郷だけでなく、ずる賢く生き残った勝者の大久保でさえ暗殺されている。

その光景を授業で教えるなら....

政....どころか謀の連続で、

人を利用し、野望のためには平気で裏切り、そして国家を掌握したものの、さらに裏切りに遭う....

それが政治というものだ....

となってしまって、政治家を志す者が居なくなるんじゃないかぐらいの道徳を否定するかのような様だろう。

 


人間もその頃よりは高度になっている。

そこまでの醜さは表わさないかもしれないが....

 


あの日本を完膚無きまでに叩きのめしたアメリカと肩を並べ、いや追い抜こうとしている国が名を上げたのだから....

そりゃあ日本なんて小国は

嵐の中に突入してゆく覚悟が必要だろう。

 


そう小職の自分に出来ることは

せめてもの身の周りへの被害を最小限にすることぐらいなんだけど.....

 


ちょっと最近感傷的になる出来事が増えていて....

甘い感情にかなり浸っていたので....

アホのような楽観視を抱くことがないように

戒めておきたいわけだ。

センチメンタルな自分へ。