小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

浦島太郎

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結局のところ....

子供らの自立が「上り坂の人生の終わり」に引導を渡したのかと思う。

 

父親としての自覚もあった方ではないと思うし、

役割も大して果たしてはいなかったし、

それほどに父親としての重い意識を持っていたとは思えなかったんだが....

 

そんな自分でも....父親になった途中ぐらいからは....

いっぱしの責任を背負ったつもりではいたんだろうか?

今となってはなんだか少し懐かしい....

 

そして...奇しくも上り坂の人生と重なって....

父親=自分となり、自分=自分の姿や考え方をしばし忘れてしまっていたように思う。

 

それが....

突然の子供らの自立によって

親としての着ぐるみが必要なくなって脱がされてみれば....”その中”の自分が急に露わにされて....

「すっとんきょーな顔して出てきてしまった」

ってなところが今なのか?

 

自分=自分だったのは....

子供を授かる以前だったと思うんだが....

その頃の自分に比べたらいつしかうんと歳をとっていて

あたかも浦島太郎のように現れた。

 

「親父でなくなった俺はこれからどーすんの?」って

 

自ら親離れを果たした子供の方がよっぽどか立派だ。

そしてしっかりと冷たい。

ま、クールと言うらしいんだけど....(笑)