小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

戒め九番の二 プライド編

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自分のことを、コッソリ...「高い位置」として見てもらいたかったピークは3年ほど前....になるかな?

楽しく会話していても....くだけて、イジられたりすると....

どっかで「優秀に見られたい」ってな、感じがゴソゴソと出てきて...内心都度都度キレていたり....

低く見られることにくそ面白くない気持ちが沸き上がっていた。

そしてそんな気持ちがあったからこそ

人知れぬ努力も出来るもんだと思っていた。

 


アピール、プレゼン.....

情報過多時代となって.....「どう見られているのか?」「どう思われているのか?」....そういったものが、ものすごく人生を左右する時代なのかも知れない。

なんだか毎日そんなことをテレビではアピールしている人もいる。

言ったもん勝ちじゃあないが、能ある鷹は爪を隠すじゃあ...もはや「誰の目にも止まらない」のかもしれない。

 


ん?

けど....そもそもが....「誰かの目にとまるための特別な努力」ってのは必要なものなのか?

 


いや、自分の経験を信じよう。

それぞれの親が言う”神童”がたくさん居た小学生時代でも、「コイツが将来有名になる」なんて奴は居なかった。

で、結果....その通りやっぱり「居ない」(笑)

が、たまたまの色々なご縁で....

工藤と立浪とイチローは実際に見た。

ものすごく近くで。

 


不思議と全部彼らが高校生の時に見た。

全部別格。

今更何がということもない。

見た瞬間に別格(笑)

多分人間性も別格

なので彼らに.....いちいち他人にアピールする必要があったとは思えない。

 


そんな経験もあって....

武勇伝や姑息な作戦で「上に見られるようにする」したところで....そもそも実力がUPするわけではないし....

そんな努力はいわば試験におけるカンニングのようなもので、「見た目の点数」を上げるという効果は出せるのかもしれないけれども....

実力が身に付く努力じゃないということ。

そんな時間があるならば、誰にも言わずに低いなりの努力に時間を使った方が着実だろうと....

 


3年前をピークに徐々にそんな思考が強くなってきた。

それまでとて謙虚にしてきたつもりではあるんだけど

謙虚さに隠していた意地みたいな面倒臭いものもあって、

都度都度牙をむいていた、

それは....

今はだんだん薄らいできている。

その上に「下り坂」らしい。

となると底辺+下り坂であって、もう何も自慢出来ることもないんだが(苦笑)....

 


なんだか随分と楽になってきている。

「どーせ下り坂なんで」

「どーせ底辺なんで」

とヤケになっているワケじゃない。

人の目を気にしない自由さがある。

 

 

不思議と随分と人間関係も良くなっている。

楽しく交われることが増えている。

 


決して上から目線でもなかったと思うんだけれども....

きっとバレてたんだと思う。

「お前らの下ではないのだからね」という奢り高ぶった内心が。

 


”プライド”っていかにも崇高な精神のようにも言われるんだけれども....

まあ相対的簡に言うなら

「まわりの人間を見下している」ということは否定できない状態なんだから....

そりゃあ上手くいくはずもないでしょう(笑)

 


流石にどんなにぐ~たらだと自負していても

見ず知らずの他人に「見下されたくはない」ってもんだ。