小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

お母さん、僕独りでも生きられるようになったよ。

f:id:okutavianus:20190522095332j:plain

 


まだ「下り坂理論」構築の入り口だというのに、

もう寄り道をしている。

 


いや、それほどに「ソロ・キャンプ」にハマったのだ。

いや、群れ><孤独 検討会にハマったのだ。

 


寄り道ではないかもしれない。

よーく考えてみるならば....

自分の挫折は「集団重視思考」の中にあったように思う。

 


もちろんこう書いているからには、さほどに集団が好きなはずはないんだけれども....

そこは多分....「仲間が居るからアナタが居られて、だからアナタも仲間のために....」なんて教育が施されてきたんだと思う。

 


仲間と共に居ないこと

仲間のために動けないこと

 


には、妙な罪悪感がつきまとうのは、その教育の成果なんだろう。

それを「人間の本性」とも思ってきた。

そして....「そんなもんだ」と断定してきたので、さして深く考えることもなかった。

 


....からの「ソロ・キャンプ」となれば、そりゃあもう理由のつけようがないはずなんだが.....

 


「仲間と居るのが嫌」

 


ならば、相当にわかりやすい。

というか、人間は、そう考えてはいけないのだろうか?

そう考えていけないのであれば....一体それは誰が、何のために、言ったのだろうか?

 


最近....

「ポツンと一軒家」の視聴率が絶好調と聞く。

 


集団への帰属の悪癖をさらしたのが太平洋戦争であったはずなんだが....

バブル経済で集団への帰属の成果を再体験させ....

「やっぱり、みんなの力で」

と思わせることに成功したのは誰なんだろうか?

 


国家に年貢を納める役割の会社は、その恩恵で強固なものになったのかもしれない。

が、それへの貢献のおかげで.....

家庭は?

 


親を捨てて都会に独り暮らしを始めたのもつかの間、せっかく結婚したのに単身赴任。

そしてあっと言う間に子供は独立。

家庭の温かみはいつ味わう?

 


バブルがはじけ

会社からの恩恵が少なくなって少し冷静になってみたらば....

一番身近な家庭という集団にさえ貢献していない現実に

一体どんな集団を大切にしているのかと.....

 


何に背中を押されての「集団重視」だったのか?

「仲間大事」だったのか?

そこへの自己犠牲だったのか?

 


「独りでも生きられる」ってな自信を持つことは、本来悪いことであるはずがない。

 


誰なんだ?

それを「身勝手」と置き換える奴は。

 


「ポツンと一軒家」は無理でも

「ソロ・キャンプ」で、

「独りでも生きられる力を呼び戻そうとしている....ような気もする。

 


その方が、本来の人間の姿なんじゃないのだろうか?