小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

我が家は「上」、俺も「上」

 

 

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「下り坂」とか「独り」とかへの賛同思考は面白くって....ついつい色々と思いついてしまうんだが....

いかんいかん。このブログは「自分を導くためのブログ」であって、「言いたい放題言って発散する場」じゃなかった(笑)

 

 

もともと....「上」という感覚を勘違いしていた。

馬鹿な親父のおかげで。

 


「近所で一番」の商家を自慢していた我が家は....

「戸籍が取れるの?」ぐらいの河原の借家長屋の一角にあった。

一流の”商家”なのに.....

 


そりゃもう一緒くたに”貧民”と言われてもオレは納得。

 


飯は土間。

台所とかじゃない。

踏み固められてコンクリだと思っていたんだけれども.....まさかの...土?(笑)

台所がない(笑)....っておれない。

 


でも、「近所じゃ一番の成功者」が自慢だった。

アタマおかしいだろ、絶対。

 


当たり前だ。なんせ”貧民窟”なんだ。

でも、商売の加減で店と、住まいと二軒分借りていたのが、近所への”違い”であり”自慢”だったんだろう....

.....なんか笑えるほど寂しい話だ。

 


であるのに.....政治家をこきおろし、教師をこきおろし、「松下幸之助」を知り合いである恩師かのように毎晩語っていた。

家族に、嫁に、子供達に。

もちろん、どころか松下幸之助の顔すら拝んだこともないのに。

 


なので....自分は「上」だと思っていた。

オカシイか?

そうなるぞ。こんな家庭に生まれ育つなら。

 


才能ある家に生まれたと思っていた。

少なくとも25歳ぐらいまでは相当「上」だと思っていた。

どのくらい上なのか?言えないほどに低能のクセして。

だから....「もともと上」なので努力する必要もないし、世間は”まる見え”だと思っていた。

 


40歳ぐらいになると.....さすがに違和感が出てきた。

もう親父の存在は関係ない。

見事にDNAの伝達あって”親父2号”になっていたんだろうけど.....それでも”現実も”チラチラ見えてきた。

 


....でもまだまだ「上」だと思っていた。

この手のブログを書き出した頃でさえまだまだ「上」だと思っていた。

何からの「上」なのかもわかっていないくせに。