小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

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昨日のブログを書いた後に庭を見て思った。

我が家に勝手に生えてきた自生の蔦?(本当は何だかわからないが、ツル性の植物)を見て。

 

切っても切っても生えてくるのでうっとおしいんだが....

ひょっとしたら....

見てくれは悪いが案外理想の生き方なのかも?とか

 


素直に真っすぐ育つ木は、格好も良いし、美しい。

蔦のはそれを下から眺めるだけ。

でも.....

身勝手な人間どもは、目立つ木だからこそ、美しい時は喝采しても.....

邪魔になると折りにかかる。

 

大きくなり過ぎた時には.....

邪魔者扱いだ。

 

格好良く生きてくると....

今更....地面に這いつくばり、塀をよじ登るような人生は嫌なんだろう。

そのプライドで黙って朽ちて行くのかもしれない....

 

桜や大銀杏としての人生も

案外大変なのかもしれない。

 

本当に能力があるならまだしも

にわかの才能を勘違いした日にゃあ

へし折られたときに持ちこたえられない。

 

人間は....誰しも平等で均等のように言うんだが....

植物にもペンペン草と桜があり、

魚にも鰯と鮪があり、

虫にも蛾と蝶があるように....

生まれた時からの違いってのは「無い」と言ったら嘘になる。

 

子供の頃、

若い頃は、

「少年よ大志を抱け」とかそそのかされて....

なんだかオレも由緒ある家柄で、将来国の中枢に入りこむ人物だと”勘違い”していたのかもしれない。

そんな遺伝子は無いはずなのに、桜や大銀杏を目指していたのかもしれない。

だから

いつまでたっても桜や大銀杏になっていない自分に焦っていたのかもしれない。

 

が、なってもいないのに、なったかのように振る舞い....

言うだけ番長、言うだけ武勇伝、言うだけ自慢の反面教師どもを見て....

俺は蔦なら蔦なりでいいかと....

蔦でもいいから、「枯れずに生き伸びてやろうか?と。

「みっともない」と決めつけていた蔦のスタイルを受け入れることにしたのかもしれない。

「言うだけ人種」に相槌を打つことにさえ抵抗感が出てきている。

 

別にサボっているわけじゃないし、以前と変わらない日常なんだけど

「オレは俺。人は人。」

もう無理しない感じがなんか楽であるし、案外事もスムーズに運ぶ。

いやあ....それよりも、自分とて、相当に大きく、立派に見せようとして....

頑張っていたんじゃないだろうか?

それは”大志”ではなく、”虚勢”ぜよ。(ぷっ、笑)

 

....きっと桜や大銀杏に見せている

ってのも案外無駄なエネルギー使うんだろう。