小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

誰に媚び諂ってんの?

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訳あって....面接を手伝ったりすることがある。

失礼ながら事業?とは言えないほどのささやかな働き口にも最近じゃあリクルートスーツでやって来るのが定番だ。

かつてはこんな光景なかった。

 


一体誰に媚び諂っている?

それが社会の常識なのか?

 


...妙に哀しくなってくる。

仮に働くことになったとしても....制服もないような就業場所にだぞ....

さっぱりした清潔な身なり....じゃいけないのか?

 


暴走族、スケ番、校内暴力、木暮修.....

そりゃあ実際には相当に社会の邪魔者だった。

見られなくなった現在は安心な世の中になったと言えるのかもしれない。

 


が、なんだか”はけ口”がごっそり削ぎ落とされた気がするのだ。

この季節になるといつしか決められたクール・ビズとか言う、全然格好よくないファッションに身を包まれるリーマンの多いこと。

それじゃないと駄目なのか?

 


「誰」が決めているのか知らないけれど....

ある意味とってもうまいこと行っていると思う。

「誰」かが決めた通りに生きていないのは落伍者なんだよと....精神的レッテルを貼ることに。

そして....そんな人は要らないし、面倒は見るけど、我々と違った場所で生息してね。と。

 


そんな「誰」かに盾をつこうとは思わないし、盾をついたところで気がつかれもしないだろうなら....

俺は俺で「誰」かの、ではなく「俺」の好きなように生きていたいな、と。

 


「誰」かは言う。

「”みんな”で一生懸命頑張って上っていきましょう」と。

あたかも選挙前の言葉のように。

それは......

一生懸命に勉強をして、スキルを身につけ、仲間である証拠のリクルートスーツを身につけて.....

さらにお互いしのぎを削って.....

「私達とともにこの国を栄えさせましょう!」という合言葉であるかのように。

 


最後まで残れた者は....「仲間」かもしれないんだけれども....

その手前で負けた者は....「手下」と思っているんじゃないのか?

そしてその手下のくせして、そいつの前にも敗退した者は...「手下の手下」って思われているんじゃないのか?

 


最初っから脱落した奴なんて....

ここに書けないほどの差別用語相当ぐらいの認識なんじゃないのか?

「弱者は救わねば」とか格好の良い表現にして。

 


俺は....

とっくの昔に負けている。

いやさ、そんな社会の構造すら興味もなかったので知らなかったから、最初っから除外された存在として生きていたのかもしれない。

 


「気がついたのが遅すぎた」

 


...ならば、俺は反対の「下る方にでも行った方が、幸せになれるかもしれないな」と。

というか、そっちにしか生かされる道は無いだろうと。

なんせ「上り道」は、多くのみんな、と競争しなきゃいけないので。

さらに「上の方々」に媚び諂っていかなきゃならないので。

そんな自由ぐらいあってもいいよな、と。

一回限りの一生だ。

 


こんな俺でも一応頑張ってはいるのだ。。

ひょっとしたら「上り道」の人よりも頑張っていることもあるかもしれない。

でも、願いが叶わなかった時、思うように行かなかった時は....

 


「しょうがないよな」

でアッサリと諦めるようにしている。

それ以上頑張ってビョーキになんてなりたくないので。

学校の先生のように「心の病」になったとしても休業補償なんてもらえないので。

自分の事は自分でしか守れないので。

 


暴走族、スケ番、校内暴力、木暮修.....

そんな時代は、そりゃあ低レベル、低能、粗雑な時代だったのかもしれないけれども....

ガリ勉でのし上がってきた能書きだらけのエリートどもに媚び諂わなくても生きていけるステージが許されていたように思う。

 


いい歳こいて今更

暴走族、スケ番、校内暴力、木暮修.....

になろうとは思わないけれども

 


残党として....

「しょうがないよな」を合言葉に自分の健康体を維持しようとは努めている(笑)

 


道なんて上っていようと下っていようと大した問題じゃない。

自分のやる気がなくなる方が大問題だ。

俺に何かがあっても「誰」かには何の損失もないだろう(いや、利得になるかもしれない)けど....

「誰」かの知らないような下界にはこんな俺でも居なくちゃ困ってしまう人が居るのも現実。

 


俺が大切にすべきなのはそっちだろうと。

だから「”大志”なんて必要無い」とハッキリ言っているのだ。