今になって思い出すと...
「蔑んだ目で見られること」
には猛烈に反発していた。
少し...尋常ではなかった気がする。
瞬間的に異様に興奮していたと思う。
まるで反射神経のように。
父親も母親も、そういや祖母も...
「蔑んだ目で見られること」に対しては.....そうだった。
よく状況を判断したり、2,3日考えてみればそうではない態度や言葉だったりしても....
その瞬間に異常にムキになった。
その理由なんか多分考えようとしなかったんだろうが....
一番身近な大人の反応がそうなのだから....
「許してはいけない侮辱」
だと骨身に沁み込ませたんだろう。
そして大人になり....
ずっと「下に見られること」には...
やっぱり瞬発的に異常に憎悪が沸く反応をしてきたと思う。
言葉はちょいと悪いが....
たしかにナメられたスタートじゃあ有利じゃない。
相手が「負けてるな」とビビってくれている方が与しやすい。
しかしながら.....
そんなに深く意味の無いことに....
イチイチ過大に反応するってのも....
しかも....こっちの勘違いだったりするならば....
なんというか....大事なチャンスもけっこう逃してきたんだろうし....
何よりも....
「キ○ガイじゃねえのか?コイツは」
と思われてきたことも多いんじゃないだろうか?
10年前のリーマンショックで体験したのは....
金の足りなさと心の弱さだ。
順調な時は大きな事を言ってるくせに....
ちょいと転ぶと顔面蒼白だ。
そんな自分を見てしまったし、知ってしまった。
その頃から身体だけでなく内面のコントロールや鍛錬にも興味を持つようになった。
10年経っても効果のほどは感じないけれども....
こうして.....
かつての自分の興奮はマズかったな....
ぐらいはわかるようになっている。