小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

Jesus!

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この日のことは...37年前に初めて少し意識した。

...んだと思う。

 

死ぬわけじゃないんだけれども...

ここで一つの「終わり」を体験するのだろうと...なんとなく想像した気がする。

 

相当に”遠くの話”だったので...

その後は頻繁に思い出すこともなかった。

 

次に意識したのは30年前だろうか...

その時は...「終わり」はもっと早くなってしまうかもしれないな...という不安で意識した。

 

そこからは...なんせ「不安」...だったので、けっこう頻繁に意識することになった。

 

が、大きかったのはやはり11年前。

その時は...もうここまで辿り着くことが...無理だと思えていた。

「残り11年」の継続が全く想像出来なかった。

が...家族も居るので逃げ去るわけにも行かない。

 

そこで打ち出したのが...

「あと3年だけ頑張ってみよう」

だった。

 

そんな修行のように欲望を遮断した行動までには至っていないけれども...

ともかく仕事優先で3年を過ごした。

3年過ごせた。

本人自体がものすごくビックリした。

「やれば出来るのか?」と...

 

だから...「もう3年やってみようか」となった。

それも達成した。

 

文章で書いてしまえば2行だけれども...

日数で言うなら1095日の努力なのでそんなにも気軽なもんじゃない。

なのでその時も安堵した。

 

ならば...「もう3年。あと3年で十分にしよう」と尻を叩いた。

 

意外にも....この時が一番辛かったような気がする。

3回目なので慣れたと思っていたけれども...期間が同じというだけで同じ日々を繰り返しているわけじゃないことを嫌と言うほど思い知らされた。

 

数字を足してみればわかるが...2年足りていない。

そう。

「残りの11年なんて無理」だったので...

3x3=9年で「合格」。

「残り2年はご褒美」という内規にしていたのだ(笑)

「辛い」というよりも...無理だと思っていたから....

 

だから本当なら、今は「終わり」の後の「オマケ」の期間なので、2年前に「合格」なら、それで「良し」としていても良かったんだろうけど...

 

「やっぱりそりゃあインチキ臭いな」

それなら何でも「合格」に書き換えられる。

 

で、もともとの「37年後」に設定を戻して過ごしていた。

 

そう。

「2年切り上げたかった」予感通り...

この2年が人生で最も辛い期間となった。

違う言い方をするならば...

「こんなにも勉強になった期間はない」ぐらいに...

様々な体験をした(させられた)

 

のに...だ。

そんな楽しみだったゴールの朝は...当たり前だが誰に賞賛されるわけでもなく(誰も知らないことだし)...

いつも通りに...

いや、いつも以上に当の本人さえも安堵に浸っていられないほどに...

猛烈な忙しさで始まっている。

 

なんじゃ、コレ。

 

37年間、「ここまで辿り着けたなら...他にはもう何も要りません」(というつもり)で生きたきたこゴールが...

全然「終わり」なんかじゃなくって...

「普通に明日に続く日」

なのは...一体なんなのさ。

 

ま、そんなものなんだろう。

 

ただ...本日からは...

これまで考えていなかった「37年後より後」に突入してゆくわけだ。

 

Jesus!

 

さあどうして行こう(笑)