小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

需要ある人

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相変わらず...

車輪は回り続けているので...日常外見には何も変化はないんだが...

人には見せない自分の心の中にはコッソリとした変化が出てきた...

いくつになっても姑息なヤツだ(笑)

 

もうけっこうなジジィなんだろうけど...

「やっぱりジジィは嫌だ」

というもの。

 

いやいや見た目じゃない。

滑稽なほどの若返りファッションに身を包む気にもなれないし...

BGMもどっちかっていうと最新の洋楽が好きなんだけれども...

隣り合わせた車が「ええっ?」と驚かない程度にはボリュームを控え目に聴いている。

 

そういうことじゃない...

 

自分なりに分析すると...

 

結果としては...

何一つ大した成果の無い人生だったし...

やり方も非効率で不器用だから...

なんだかそこいらじゅうボロボロになっている気がするけど...

とりあえず...30周年ぐらいは走ったかな?

ともかく我武者羅に。

 

見方を変えれば...

もうやり返すことは出来ない。

言い方を変えれば...

もうやり返す必要もない。

 

振り返れば懐かしいことも多いけど...

生まれ変わったら...もう一度...

とは思わない(笑)

もう腹一杯。

もう少し楽でいいし、起伏が無い方人生の方がいい?(笑)

 

今は...

「もう少し上を目指したい」という欲望よりも...

”これまで”をもう体験しなくてもいいという安堵感のが優勢か?

 

なんせ、ここまで辿り着けるとは思っていなかったのだ。マジで。

 

11年前に一度は観念した。

ギブアップ...したんだが...それが許されなかっただけのこと。

誰かがタオルを入れてくれていたらば...

そこで...終わっていた。

 

誰もタオルを入れてくれず...「死んでこい」(笑)と言われるような状況に追い込まれたので...

無理矢理続けざるをえなかっただけのこと。

高尚な志なんかじゃなく(笑)

 

大志も最高点も、栄誉も名誉も地位もなんもない。

月日を耐えるだけ。

 

だから...「もう一周」...はいい(笑)

 

ただ...

 

このような状況だったので

ゴールに届けば死んでもいいと思っていたし

その通りなんだけれども...

 

実際に通過してみてその後にも車輪が回ったままの毎日を過ごしていると...

”同じ毎日”なのに...

 

「う~ん、需要があるっていいね。」

 

な~んて、コロナの最中でもあるのに不謹慎にも思えていること。

 

これは予想もしなかった感情だ。

 

そして...

もうしばらくは

「需要ある人」

で居られるように姑息に立ち回ろうかな

とか考えているということ。