小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

素振り

 


これは”ご破算からの恩恵”ではないんだが...

ご破算に向かう計画の中で気が付いたことに...

日頃は「この先」ばっかり意識して...

そしてむしろ過去は「失敗ばかり」なので...

自虐的に構えることが多いんだが...

改めて見直してみると...

案外自分の仕事や立場は...

「悪くないよな」と思うことが多くなっている。

 

いやいやもちろん大したもんじゃないんだが...

若かりし頃は不満ばっかりだったのに...

身の程を知ったからなのか?

 

ま、それでも...不満で不満で精神よじれてしまうよりはマシだろう(笑)

 

魚釣りであまりにもムキになっていると...

針や餌から「執念」という毒素でも出てしまうんだろうか?

見事なほどに魚が近寄らなくなる時がある。

それに似ている。

よじれた一生懸命は「人が...近寄らない」。

 

様々なことが自分一人で出来るわけじゃないので、これは実にマズい。

良識ある人や善意ある人だったりすると...

頼まずにも動いてくれたりもする。

それさえ無くなるからだ。

 

つまり...何もかもを独りでやらなくてはならなくなって...

そうなればそうなったで...

「誰も助けてはくれないのか!」

と、”自分のせい”なのに”人のせい”にして心をささくれ立たせてしまう。

 

今の立場は16年か17年か?

最初は嫌で嫌で逃げまくっていた...くせに...

シブシブだ。

しぶしぶのスタートだった...くせに...

何が...「案外悪くないな」だ(笑)

 

いやあ本当に辛い人生だった。

それも正直に思うこと。

が、”今は”悪くないのだ。

それも正直にそう思うのだからしょうがない。

どちらも真実だと思う。

 

「頑張れば頑張っただけのことはある」

 

その一言だ。

こんな自分でも。

 

案外人は頑張っちゃいない。

いや、ついつい”違うところ”を頑張ってしまう。

言い訳、妬み、嫉み、恨み、辛み、人の噂、上げ足とり、おせっかい、よけいなこと、必要のない自虐...

そんなことに一生懸命になって時間を費やしてしまう。

 

「悩んでいる」

よく聞く言葉だけれども...「人のこと」を思って24時間悩んでいる人ってのはあまり見たことがない。

人に関することで悩んでいる”自分”について悩んでいるのだ。大抵の場合。

それは「自分のことで悩んでいる」姿。

つまり...100%「人の為」の行為ではないので、人には必要とされなくて当然。

 

なかなかそういったものを振り切れない。

自分もそうだったと思う。

いや、そんな部分を今をも抱えているとは思うけど...

今は、なるべく引き剥がしているつもり。

無駄なので。

そんなことに時間を使うのは。

 

そして...これら以外のことに時間を使う。

一生懸命になる。

 

何がなんだかわからないけど(笑)

それがなんとなくに想像する..「頑張れば頑張っただけ」の姿...かな?

 

野球で言うなら...無心の素振り...ってところだろうか...

 

言うじゃない

「素振りは嘘をつかない」って

 

言わないか、そんなこと。