小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

MATTARI!

f:id:okutavianus:20200818095452j:plain




ユーミンが登場したのでマッタリという言葉を思い出した。

ユーミンによる選曲の洋楽セレクション盤だ。

 

洋楽好きなので...何故か持っている(笑)

1988年らしい...

32年前だ。

 

これを手掛けたってことは...

ユーミンも「マッタリ」を求めていたんだろうし...

これを購入したってことは...

自分も「マッタリ」を求めていたってことなんだろう。

 

32年後には「マッタリ」なんて言っていられない日常がやって来るのに....

 

自分じゃあ...常夏の東南アジアの夏の海岸の夕暮れ時がイメージだったかな?

そんなプロモーションも流行っていた。

 

今から思えば...

「やっておくべきこと」が多かった「はず」の若かりし頃なのに...

老後のような願望を抱いていたことになる。

 

体力も、暇も、十分過ぎるほどあったのに...

それをたっぷり余らせて...

「マッタリお休みして過ごす場所」を懸命に探していた気がする。

 

彼女といいムードになりたいから?

友達とハイに盛り上がりたいから?

 

ゆったりした音楽を集め、聞きながら...

東南アジアかなんかのタバコをくゆらせ...

東南アジアかなんかのビールをたしなみ...

東南アジアかなんかのビーチリゾートのつもりで...

頻繁にマッタリしていた。

 

海で、都会で、街で、自宅で、車で...

見境なくマッタリしていた。

だからマッタリすることも得意だった。

 

........何が”得意”だ。

ブサイクな面して...ロマンチックに酔いしれていたんだろうか?

今から思えば...我ながら...実に気持ち悪い(笑)

 

あんなにもマッタリ出来る時間があったなら....その後の(今の)ために、もう少しやれることもあっただろうに...

 

頃はちょうど「バブルの崩壊」直前。

「バブルの崩壊」は現在起きているコロナほどのセンセーショナルで時間を特定出来る現象ではないのだろうけど...

自分の中じゃあ「それ以前」と「それ以後」を長きに渡って分断してきた。

たまたま自分の仕事や職種だからか?

公務員の人なんかに聞くと...「特別関係ないけど」なんて言われるので。

 

だからか...

失われた10年

失われた20年

失われた30年

などと...「戻れそうなものであるかのように...」言われ続けてきたが...

なんのことはない、さらに崩壊が進んで...「二度と戻れない時代」になっている。

 

今回の境界はさらに強烈そうだ。

すでに自分の中じゃあ...

コロナ前の時代は

懐かしいどころか

このマッタリのように

違和感を感じる部分も出てきている。

 

昔の友人達には...

マッタリし過ぎて溶けてしまって...

現実の社会で通用しなくなってしまった人達も少なくない。

 

日本国憲法には書いてある。

教育、勤労、納税と。

どこにもMATTARI!とは書いていない(笑)

 

ノスタルジックではあるけれど...

豊かにはしない環境なんだろう。