小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

 

 


「大志」の項あたりでも書いたと思うけど....

目標とか、希望とか、前向きと言うんだろうか?

そういった類の具体的なイメージが....ない。

というか思い浮かばない。

 

学生だった頃はよく書かされる機会もあったりしたんだが....

今覚えていないぐらいに....

多分、適当に創作した。

とりあえず白紙じゃまずそうだったので。

 

今もそうだ。

幸福?幸せな人生?希望?理想?

その方面はいつもボヤけている。

 

なんとなく幸せそうな雰囲気....程度はわかるので....

話を合わせたりするぐらいの装飾は出来るんだが....

本当は....

どうすれば?どのような道を目指せば?

辿り着けるのか?

手に入れられるのか?

わからない。

そういった目標を”掲げて”目指してみた経験もない。

 

もっと身近な「快楽」やら「快適さ」を優先して....

”道”を決めてきたように思う。

いや、嫌なことや嫌いなことを避けて道を決めてきたように思う。

 

志なんて全くない。

ま、だから愚民なんだろう。

 

志を持てない....

のではなく、育った家庭に存在しなかった。

んだと思う。

 

家族内の会話は悪口、妬み、嫉み、自慢、豪語、で溢れていた。

よくしゃべる家族だった。

そうやって人を小ばかにすることがおしゃべり上手のように思えていた。

だから余計に不要な言葉が溢れていたんだろう....

子供には聞かせない方がよろしかったほどに....

 

家族以外の人の話ならまだしも....

家族同士でもそこに居なけりゃ標的だ。

シャレやギャグじゃない。

本当の陰口だ。

陰口で人を引きずり落して自分を優位に見てもらおうと....

まさに下人中の下人の所作。

 

そんな場所に”志”なんて....

志を持つことの意味や意義どころか志の必要性すら

誰一人会話に出したことなどないんだろう....

 

自分もわかっていないままここまで来てしまった。

そしてやっぱり今になっても思い浮かばない。

 

もう後悔したって仕方がないので(笑)

後悔はしないけれども....

だから志の備わった家庭の方々とは育ちも違うし、なれの果ても違っていたのか?

という理解と覚悟は出来ている。

 

いつも言うが自分を見下げて”下人”と称しているわけではなく。

下人たるべき育ちだったと確信しているだけのこと。

 

そこを勘違いしてはいけないと...

いつも言い聞かせている。