小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

ハゲタカ(1)

 


台風への備えをしている最中に...フト妙なものを見るハメになった。

ハゲタカのPVだ。

 


少し....つながった。

20年前、なんとなくに...走りだしてから....

多少モノを考える習慣がついてきた自分に....

「自分は....黒板五郎を目指すべきじゃないだな...」と思わせたのは....

危険な関係」だったかな?

の、主人公の豊川悦司のセリフだ。

 


「金が無くて子供の命を救えなかった俺の気持ちがわかるのか?」

ような...だった...かな?

 


突き刺さった割には正確に覚えちゃいないんだが.....

それも同じ時期だと思う。

走りだしてから、そういった”マトモなこと”を考え始めるようになっていったんだろう。

 


子供は二人授かっていた。

今になってわかるが、ちょうど一番可愛い盛りだった。

寝顔でさえ愛らしい。

 


重い病気はなかったものの、普通に風邪や怪我はしていたので、そのたびに冷や冷やしていた自分にすれば....

難病を患った場合の想像は....案外リアルなものでもあった。

「そりゃあ金盗んじゃうよな」....ぐらいには。

 


が、何度も書いているが、それまでは....金への執着心がほとんど無い...というか....

平和に飯を食ってられればいい....程度の必要性だったので.....

そこから膨大に金の必要になってくる人生の予感に....少し目まいがしかけていた頃だ。

 


だから、そんな自分でも...「いざという時でも子供の命は救えるように」と....少し、お金に関心を持ち始めたキッカケだと思う。

 


とは言うものの....

人間急には変われないようで

金にまつわる将来へのシュミレーションと記録をつけ始めたのが数年後、その直後だったかな?

でも....なんとなくまだまだ本気になれない自分が居て....

 


そんなセンチメンタルで中途半端な自分をぐっと「金の世界」に引き寄せたのは....

「ハゲタカ」だ。

 


番宣PVのテロップにも魅了された。

以下は魅了されなかった部分だ。

まるで自分の言い訳だったので....

 

 

 

結局、俺たちも 金に振り回されただけなのか。


金の問題じゃない。信義の問題なんだ。


いつから伝統の価値は こんなに低くなったんだ?


技術者は自分の腕で勝負している。
それを認めてくれるところにいうのは当然だろ。


所詮、金なんだろ。


あなたも、全体からみれば 部品一個だ。


会社のためにやったことだ お前が悪いんじゃない


俺たち備品なんだよ、文字通り

 

 

 

こういう考え方は....

「捨てなきゃ」

と思わされた。

 


昨日は台風準備に追いまわされて....

現在カラダ中筋肉痛。

あとは祈ることぐらいしか出来ない。