小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

雲を掴む

 

 


下り坂の人生で....

下人で....

しかもジジィかよ。

 

 

と、自分でもツッコミたくなるんだが....

”事実”だからしょうがない(笑)

 


いや、むしろ、”この現実から目を背けて生きて行くこと”と、

”この現実に積極的に適応して生きて行くこと”には

「相当の開きがあるはずだ」と思うようになっている。

 


「下り坂の人生」に入ったと確信するまでは、

下人の分際であることを知るまでは、

しかもジジィであることを認める前までは、

自分も....”ココ”を認めたくなくて抵抗していたんだろう....

あるいは「そんなはずはない」と誤魔化してきたんだと思う。

もしくは「素知らぬ顔して」隠してきたんだと思う。

一生懸命の?努力で。

 


”破損箇所の修繕作業”と言いつつも....

どこかに...

「平均的な人よりも...これでも”上り坂の人生”にあるんだよ」と、

「それなりにまあまあの暮らしをしているんだよ」と

「しかも案外若々しいんだよ」と、見てもらいたくて見てもらいたくて仕方無かったんだと思う。

一体何のために....

 


そういうのを承認欲求と言うんだろうか?

が...

そう見られたからといってどうなるものなのか?

 


なら、一体何処に向かう努力をしてたのか?と....

 


”そこ”への努力も悪いことばかりじゃないんだろうけど....

もう無理が出てきたり、全く効果がなくなってきたり、逆効果だったり、おかしかったり....

とてもじゃないが....「恰好いい」

という結果にはつながらなくなってきて.....

ようやく気がつき始めたのかもしれない。

 


無駄な抵抗とまでは言わない。

が、そんな時間とエネルギーがあるのなら、もっと他のことやれるだろ。と。

20歳じゃないので、残りの時間は多くないのだ。

 


そもそも”それら”は現実の自分から乖離したところの努力をしているわけだから....

実を結ぶはずもない。

妄想を作り上げたり、幻のお城を築くようなもの。

メルヘンの世界なら賞賛されるかもしれないけれども....

ここは現実の世界。

自分の脳内だけでは何も完結しない。

 


”現実的な行動と結果”しか”手応え”はもたらさない。