小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

さあ下り坂を楽しもう。

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今のところは連日の説得効果もあるのか?

「下り坂はショボくて嫌なので、なんとしても上り坂を進みたい」ってな気持ちには....なっていない。

喜んでもいないけど、「案外悪くない」が素直な感想だ。

 


いまだ歳を食うことに抗い、苦しんでいる同級生を見てしまうと....

”下り坂”への決意は間違っていないと感じる。

抵抗線だった「早過ぎるかも」は....無用な心配だった。

 


老いぼれようとか

寂しさに慣れようとか

諦めようと言っているわけじゃない。

 


自然の生き物として歳を食い、能力が衰えるという誤魔化しようのないものは

「見えないフリ」をするよりも

正面から受け入れて.....そこから考えた方が....現実にフィットするんじゃないかと...

言っているだけのこと。

 


アンチエイジングも悪くない。

出来れば自分もシミは取りたい。

 


が、それだけじゃあ解消しないところを....

本人わかっていて....

「見つからないように」いつもオドオド隠そうとしているぐらいなら....

「しゃーないやんか」と開き直ってしまった方が....

「楽じゃないの?」と。

 


自分だけかもしれないんだけれども....

山頂を目指すって.....なんだか恰好良さげなんだけれども

案外視野が狭いってか、ある意味”山頂一点”しか見てなくって....

その自分とかけ離れた崇高過ぎる一点に....

いつも足が空回りしていることさえ、「気がつかなくなっているほど」視野が狭くなっていたんじゃなかろうかと.....

 


そこへいくと....下り坂ってね

案外広く見えるんだよね

こんだけ広きゃあなんかやることやれることあるんじゃないかぐらいに。

あっちにも

こっちも

案外良さげなものあるんじゃないのって

 


おまけに....急がないとジリジリ後退してしまうかのような”上り坂”に比べて....

まさかの後退して登っていくはずもない”下り坂”なので、急がずとも”前だけ”見ていればいいわけだ。

足を滑らせないように。

 


すれば自然に「下って行く」....

ってな表現が悪ければ....

自然に「進んで行く」。

 


そして....若い時には....そんな位置でも来れないんだよね。

何も登っていないので。

 


低い山なんだろうけど....

多少は「下り道」が存在する程度の山には登ってきたんだろう。

だからこその特権?

下り坂の見える景色ってのは。

 


せっかく見えてきたんだ。

気持ち良く利用しない手はない。