小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

戒め三番の二 達成の尺度編

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習性なのか?本能なのか?それともDNAなのか?

専門家じゃないので正しくは判断できないんだが....

そういったもの?はなかなか直せないようだ。

自分の父親を見ていると強く思う。

 


ヒドイ場合には涙している。

スイッチが何かはわからないんだが....愚かさ?未熟さ?至らなさ?

そういったものに一瞬触れた時にはたいそうな反省をしているかのように。

 


が、驚くなかれ1時間もして、嬉しいことなどあったりすれば....

先ほどの涙は何?

というほどに舞い上がっている。

 


さすがにここまでのDNAは受け継いでいないと信じたいが....

幼少期よりずっと”同じ光景”を見てきていると...

「変わる」ってのは本当に難しいことなんだろうと感じる。

 


ゆえに....自分を変えていかなくちゃならない時は

案外丁寧に駒を進めているつもり。

さすががここをバッサリやってしまうと....表面だけをすり替えただけで中身は「何も変わっちゃいない」になってしまうので。

 


さてさて....その悪い習性の一つ

「今日中に”全部”済ませてしまおう」は、

「今日中に済ませてしまえそうなことばかり」をやっている....ということもあるんだと思う。

 


例えばロケットエンジンの開発だとか、世界有数の山の頂上を目指すとか、大リーグの選手になるとか、

そんな「遠い」目標への行為なら、それぞれの細部のことであっても...

「今日中に全部」はありえない。

 


いや、「やり直し」どころか「後退してしまうこと」すら恐らく日常で、そんな取組に”前進”やら”消化した”という感覚を求めること自体が甘っちょろいのだろう。

やはり天狗倶楽部出身だ。

それらに比べたら、しごく単純カンタンな自分の努力がけっこうな水準にあると勘違いしている。

 


まあとりあえずその天狗の鼻は折ろうとしているんだが....

「全部済ませた」

「たくさん出来た」

そういった子供のような達成感にはもう少し冷静になるべきだろう。

世の中、そうカンタンでも単純でもないのだから....

 


それは....「下り坂」であれば尚更のこと。

達成の尺度を変えていかないと....

毎日不満足になってしまう。