小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

ちょうど良かった

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稀に見る.....というよりも、現時点で生存している日本人が”初めて”体験する「生前退位」であることに異論は全く無いんだが.....

こんな馬鹿騒ぎを平成天皇は望まれていたわけじゃないと思う。

 


TVも新聞も嫌いじゃないが....

もう、なんでもかんでも餌食にしてしまうのはいい加減にして欲しい。

 


「粛々と」

という凛々しい日本語を知らないのか?

そりゃあ「除夜の鐘がうるさくってテレビの音が聞こえねー」などとワケのわからんことを言い出すはずだ。

 


盛り上がることにケチをつけたいわけじゃない。

どうして、何もかもを「盛り上がる行事」にしたいのか?

そのうち通夜や葬式もそんなものになりそうだ。

おごそかで深々とした催しは....「つまらないもの」なのか?

沸騰した頭にならないと、何も楽しめないのか?

歓声や拍手がないと感動出来ないのか?

大勢で馬鹿騒ぎすることが大盛況なのか?

 


野茂が大リーグに登場した時にビックリした。

「野球って....静かに見るもんなんだ....」

 


興じている人々から見たらば....

「こんな世紀の転換期に、一人で何をしょぼしょぼと”下り坂”なんて書いている。みすぼらしい奴だ」

ということになっているのかもしれないが....

本人、皮肉でもなく、

「丁度良かった。これまでもこういった喧騒に散々巻き込まれて来ていたんだ....そして、その度に人と見比べ、隣の芝生が青く見え、急になんだか”頑張ろう”と思ってやたら張り切ってみたものの....その盛り上がりは”幻”のようなものであって....”祭り”過ぎたればその寂しさかカラ回りの虚しさにつきまとわれて....」

 


「なんか違うよな」

と感じ始めた頃には次の祭りがやってきて....

ってなこと繰り返して生きてきたんだと。

 


そりゃあ「堂々巡りしている感じ」になるわけだ。

ってことが、よーくわかった一週間だった。

 


この間、「下り坂事業」で忙しくて、ほとんどテレビも見ておらず、主にラテ欄見ての感想なんだけれども....

 


冷めたことを言うつもりはないが...

5月7日には多くの日本人が平成の時代と何も変わらない日常が来ると思う。

いや、平成よりも悪い日常で始まってしまうかもしれない。

 


そんなもんだろ人生って。

 


自分には大きなバックも組織も力も無い。

吹けば飛ぶような落ち葉のような存在なので、まずは「飛ばされないこと」が頭に浮かんでしまう哀しい性なんだろう。

でも....それが身分ってもんだ。

地位も低く、人間性も卑しいので、天皇家のようには誰も応援してくれないし、たたえてもくれないし、祝ってもくれないから....

自分のことは自分が考えてやらないと幸せな人生にはほど遠いのだ。

 


俺は極めて身勝手なんだと思う。

自分のことしか考えない。

自分に関係することにしか一生懸命にはならない。

国民全員が盛り上がっている世紀のイベントにも自分への影響が無いと思えば淡々としてしまう。

 


非国民でしょうか?

非国民でいいや。

これで些細な仕事も継続してこれて....子供らも借金もせずに社会に送り込むことが出来て....少ない友人も大切にしてこれて....

税金もちゃんと納めていて....

小さな責任果たしているとは思っているので....

 


別にいいよな。

と改めて思わせていただけました。

 


スッキリ下り坂の人生を楽しませてもらおうと思います。