小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

天下一武勇伝大会

 

 

 

 

似たような事例に武勇伝大会がある。

前回の同窓会もひどかった。

 

武勇伝というよりは....”自慢”大会か?

...のようになっていた。

 

馴染みの仲間以外とはお互いの生活を知らない期間は長くなっている。

すれば

....見られていない

....知られていない

のだから...「よく知ってもらいたい」だけのことなのかもしれないけれども....

それが...「人よりも良い」必要性は別にないだろう....

なのに....

言ったもん勝ちのバトルになっていたりする。

 

本人達にとっては「自慢」ではなく、あくまでも「頑張っている」というご報告なのかもしれない。

大人にもなっているので、控えめな表現に努めていたりはするんだけれども....

酒も入っているし....

やっぱ自慢ちゃあ自慢なわけだ。

 

一体誰にどう思われたいのか?

一夜限りのパーティの出会いなのに。

酒も醒めれば忘れてしまう夢の宴なのに。

 

自分も前回まではこの競技に参加していたんだろうか?

張り合おうとしていたんだろうか?

 

しばらく冷え切っていた就職戦線の影響か?

やたら「自己アピール」が言われるようになった。

ネットの世界なんざあ見方によっては自己アピールで溢れている。

そのうんと昔は「男は黙って.....」の時代だった...はず。

もちろん「黙っていちゃあわからないこと」はあるんだけれども....

 

小学校の授業で

「わかった人は手を上げなさい」とよく言われたような気がする。

自分もそれにそそのかされていたんだろうけど....

よーく考えたら、わかっているんだから、”あえて”それを披露する必要なんかあるんだろうか?

こそっとほくそ笑んでいざという時のカードにとっておくのがお利口じゃないの?

むしろ....「わからない時にこそ、(小さく手を上げるなり)何らかの方法でそれを伝えて、”教えてもらう”って必要がある」んじゃないだろうか?

 

道徳が必要だと政府も言う世の中なら

わかっている

知ってる

ことをあえてギャーギャーアピールするような奴はほっておいて.....

「わからず苦しんでいる子」

を見つけることにエネルギーを使うことの方がうんと”道徳的”じゃあないのか?

 

せっかくの機会の天下一武勇伝大会だ。

昔は自分も「一泡吹かせてやろうか」と、なんとかうまいセリフを探したけれども....

今はなんだかそんな知恵を使うことすら面倒臭くなっていて

 

ふ~ん

 

と眺めているだけ。

 

が、意外なほどに清々しい。

のだ、この身のこなしは(笑)