小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

(14)得意なことは「ありません」

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頭も悪けりゃ、根性も悪い。

精神も幼稚だったけれども...

体力や運動だけはちょっとだけ自慢が出来た。

 

ま、「最後の砦」のようなものだったんだけれども...

そうね。

五年前ぐらいからぼんやりと...

二年前にはかなりはっきりと...

そしてコロナにダメを押されたように現在はもっとハッキリと。

それさえ「世間に通用しないな」

と思うようになっている。

 

とりあえず21年続けてきたトレーニングは

今をも続けている。

なので、同年代の人と比べたら数値も記録も遥かに違う。

 

が、若い人達と比べたならば...

何一つ競えない。

 

そういうこと。

 

出来ない人と比べたら、どんなことでも優越感に浸れる。

それが私の一族の優越感を得る常套手段だったんだろう。

出来ない人を集めてきたらば、その集団の中なら...「一番」になれる。

 

そんな「一番」に何の価値がある。

 

出来る人達100人の中の99番目の方がうんと難しく価値のあることだ。

 

面倒臭いので(笑)

現在は基本的に「とりえはない」ことにしている。

「得意なことは?」と聞かれるなら...

「何もありません」で十分。

 

そう答えるようにしてからは...

なんだかとっても清々しいし、余分な言い訳考案しなくていいので...

煩わしいことも減った。(笑)