小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

趣味について(1)

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"方向転換"にあたって....この際に、考え直してみるべきことの一つに"趣味"があると思っている。

"趣味の扱い方"と言った方がよいかもしれない。

けっこう長い思考になりそうなので分断して進めていこうかと思う。

 


幸せだか不幸だかはわからないが、父方も母方も趣味人の一家だった。

なので...なのか?かといって....になるのか?わからないが、裕福ではなかった。

ここがミソなんだが....仕事より趣味を優先しているので、当たり前っちゃあ当たり前の話だ。

 


照れ臭くて....真面目な仕事の話をしない....んじゃない。

仕事にそこまで真剣じゃなかっただけのこと。

ヘタすりゃ朝から”趣味のこと”で頭が一杯。

5時になったら....いや、5時を待たずして....趣味に走る....ような家庭だった。

 


幼少よりそんな光景が当たり前だった。

そんな自分が本業より趣味に走るのは仕方が無い....という言い訳をしたかったわけじゃないんだが....

無意識のうちにも”本業”を軽んじる性質になったのは当然かもしれない。

 


両親含めて学歴もなく、職業もサッパリだったので、本業やら学業やらの自慢話がなかったからか....

もっぱら自慢話は趣味の話に終始した。

親戚も似たようなものだった。

 


教育?というか環境は恐ろしいもので、やっぱり親を肯定したがるのだろう。

一日は24時間、趣味に費やす時間が増えれば増えるほど、本業はおろそかにしていることを否定できるものではないのに....

むしろ本業を軽く扱えるほどの余裕で趣味での高評価を得ている彼らを認めていた。

 


....と言うことは....自分もそうであっても良い....ということになる。

 


”親”は自分達の自慢できない学業よりも....趣味の分野で”自分達が”いかに素晴らしい存在であるかを日々アピールした。

当然”趣味”なので金が必要だ。

つまり、趣味に金が注ぎ込める自分達を賞賛して見せた....ということだ。

あたかも仕事はそのための資金稼ぎでしかないように。

 


そのような環境にあったなら...

そりゃあ本業(学業)よりも、趣味や遊びの世界で認められるようになろうと....

そのために、学業よりも、資格よりも、軍資金稼ぎにバイトに明け暮れるようになるだろうに.....

実際....そういう人生になった。

金持ちじゃないので、働いて資金は稼がなきゃならなかったが....

”本気”じゃないので、仕事も気楽に楽しめた。

 


少なくとも....そんな精神で39歳ぐらいまでやっていた。

しかしながら”趣味”の成果とて時間を掛けたほどには大したもんじゃなく、当然犠牲にしていた”本業”の成果など見るまでもないものだった。

ただ....笑いの絶えない日常なら....それで十分....

だと思っていた。

 


そんな生活がいつまでも続けられるはずもないのに....