小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

戒め一番の二 興奮気質編

 

 

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感情的には....体罰受容世代だからなのか、体罰への感情的アレルギーはないけれども....

それらが「熱心さからの行動と肯定されることはない」という時代になって....

つまりは....興奮状態での指導は愛情ではないと断定されるようになった理論には理解賛同する。

 


その興奮の元は”単なる自己陶酔”と考える。

自分だけに正義があると酔いしれ、その上興奮しているからこそ成せる芸当だということ。

 


少し....というか.....話が大幅にそれるかもしれないが....

体罰が許された時代というか、問題にもならなかった時代は.....

正義さえあれば人を殴っても、いや、殴らないと「腰ぬけ」のように扱われた時代でもあって....

それは.....「ひょっとしたらば煙草も吸えないの?」「イッキ飲みも出来ないの?」

果ての....「大麻ぐらいにも手を出せない奴なんて臆病者だろ」

と言う奴が妙に威張れていたような時代でもあった気がする。

 


共通するのは「興奮」だ。

”妙に”興奮しているので....何が正しいのか?おかしいのか?その後どんな人生が待っているのか?

がもはやどうでもよくなっていて.....

結果根拠を持たない「俺が捕まるわけねーじゃん」...につながって行くのだろう。

 


ちょうど今有名な逮捕者が出てしまっていて、その興奮が許される連鎖さえ想像させられてしまう。

 


かの....”危険タックル”を命じた監督とて....

さほどの教育理論やら効果やらを想像した上での”命令”なはずもなく、

おそらく....

低く野太くヤクザまがいの呟きで....

「潰してこい....」

と囁いた際の.....いかついコーチや学生でさえもが青褪めてビビってしまう様が心地良かったのだ。

「帝王のような位置に俺は君臨しているんだ」と自覚できる瞬間に酔いしれていたのだろう。

漫画の登場人物だ。

 


「喜怒哀楽がはっきりしていてかわいらしい」は、

赤ちゃんに対する褒め言葉だ。

表情の伝わる子に育ってきて「よかったね」という安心の言葉だ。

 


であるのに....「幼稚さを捨てたくない奴ら」が妙に擁護してきた。

人間独りで生きているわけではないので、他人にまで迷惑をかけるような喜怒哀楽の”はっきりさ”は迷惑だ。

 


喜怒哀楽とてある種の興奮。

だからこそ...

度が過ぎたれば「やがての自分」を幸せにしないことも明瞭。