小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

戒め一番の三 興奮の裏・表編

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"怒"は最もわかりやすいのだろうけど....

喜や哀や楽だからMAXに興奮していても良い....というもんじゃない。

 


若かりし頃に見た青春ドラマはそれをよく伝える。

主人公の周囲は皆、平凡な毎日にも案外不服も言わずに平穏に生きているというのに....

そんな静寂はつまらないかのように、あえて自分だけが何かの思いつきで沸いたような正義感で急に熱くなってひっかっきまわす。

怒れば我慢することなく怒りの言葉を吐き、時には正義を盾に人様を泣きながらにも殴ってきたかと思いきや、妙にすっきりしたりすると勝手に肩を組んできて....

.....最後は夕陽に向かって「明日も一緒に頑張るぞー」とは.....

 


なんという勝手な様だ。

俺だったら少なくとも”一緒”には頑張りたくない。

 


これが許されたのは創作物語の主人公だからであって....あえて例にあげて考えるようなことでもないんだろうが....

”近いの”は居る。

 


他人の生き方にイチイチ「どうのこうの」と干渉してくるような暇があるならば.....

その前に、単純幼稚な判断しか出来ない自分自身をもっと育てるために、正すために、変えるために

他にやるべきこと、気をつけるべきこと、で、忙しくしなければならないんじゃないのか?

 


どんな理由で人様にちょっかい出してくるのかは知らないけれども....

「人を正すにはまず自分から」が普通だ。

 


普通に考えることを邪魔しているのは....異常な興奮状態。

そういうこと。

現代ならば....小学生ですら....

「面倒臭いのでほっておこう.....」となるんだろうけど....

 


芸術やスポーツにはこの”異常な興奮”あってこそ、傑作が生み出されたり、記録の達成にもつながると肯定される面も少なくなく...

ゆえの薬物使用が絶えない状況ともなっている。

 


それも同じだ。

つまり....自分でコントロール出来ないほどの興奮状態になってしまった場合には....

必ずしも”良い結果”だけが待っているわけじゃないということ。

わかりやすく言うなら....

下り坂をさらに急斜面にし、さらに下ることを加速させてしまうということ....

それをもう

自分では止められなくなるということ。

 


「興奮する」

ということは、そんな裏・表の関係にある....と思う。