小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

がさつ

 

 

父親は「普通」を嫌がる。

「普通」を「並」「平凡」だと思っている。

だから自分の評価が「普通」であることを嫌う。

 

じゃあ「普通じゃないもの」は何なのか?

父親は多分....「特別」とか...良い意味でも「普通より上」を想像していると思う。

 

が「普通じゃないもの」には「異常」もあるわけだ。

だから父親の行動は,見ていて気持ち悪くなるほど異常なのだろう...

「普通じゃない」行動をあえて選び、あえて「見てもらおう」としているので。

 

「ふりだし」に戻って思い出してみるならば...

多分...私もそういうところがたくさんあったと思う。

いや、少なくとも...まだ、そんな素質を内包していると思う。

 

まずいのは...「普通」を低俗なものだと決めつけてしまう”習慣”だ。

 

正直言ってこの父子は”がさつ”だ。

いや、自分自身が”がさつ”だとは思っていない時点で、”がさつさ”が離れない。

 

ヨソの家庭から参入してきた嫁はたいそう驚いたことだろう...

いや、今でも言わないままに....驚いていることは山ほどありそうだ。

なんせ...当初は嫁の方が”がさつ”だと思っていたぐらいに....自分の程度を知らないのだから...

私も、父親も。

 

”がさつ”って...

”素朴”ってことじゃなく....

行動が「やりっぱなし」の様なんだろうけど...

その根底は...

”感情も垂れ流しのまま”にしている習性が出てしまっている様子なんだろう....

 

「自分のことで目一杯」

「”周囲に気を使っている”という自分に気を使っているだけ」

そういうことなんだろう。

そういうことにしておこう。