小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

非常に残念だけど



 

そんなところに...

今は離れて暮らしている父親の近況が届いた。

「しょっちゅう転ぶんで、心配なんですよ」と...

 

たしかに老化は否定できる要素ではない。

が、しかし...なのだ、彼の場合は。

”昔から”そうなのだから...

 

車から降りる時も、「まだ停まっていない」のに、ドアを開けて降りようとするので、何度もヒヤっとさせられている。

それだけじゃない、後方からやってきたバイクにぶつけそうにもなった。

 

紐靴の紐は「車ぐらいまでの距離なら」基本...「結ばない」だ。

どのみちまた、脱ぐのだから必要な前に「結べば良い」らしい。

その紐で何度コケたことか。

 

奇妙な裏道を見つけては愛好する。

「かなり早くなる」と自慢して。

そして雑草に隠れたU字溝に落ちる。

 

漫画のようだが漫画じゃない。

作り話でもない実話だ。

 

「何故にそんなにも急ぐ」のか...

 

誰と競争しているわけでもない。

そんなアホらしい次元をそもそも競争する人もいないだろう。

誰に勝つと、誰よりも出来ると、誰に見せたいのだろうか...

 

いつの頃からそういう性質になったなんて私が知るはずもない。

ただ...気が付いてみれば...「いつも異常に急いでいる」人だ。

そして振り返るなら...「昔っから異常に急ぎ、急がせる」人だ。

彼の望み通りの展開にならない時には...赤ん坊のように泣き叫んで「早くしろ!」と怒鳴られるぐらいに...何故だか急いでいる人なのだ。

 

いつしか「自分を実験台にした」人体実験は...「自分の欠点探索」に至り、それが「父親ソックリ」だったという残念な報告は何度もさせていただいているんだけれども...

こんな時に...

「やっぱりね」

だ。

 

ある意味、「自分の欠点検索」はズレていないことを確信。

父親のせいにしてはいけないのかもしれないけれども...

この気質は「共有」されている。

 

「意味なく」「意識なく」急いでいるのだ。つまりは...「焦ってしまっている」のだ。

 

確信してから一か月?二か月ぐらいになるのかな?

「とりあえず」の対処法として...

「まずは一つ」を実践していると書いたが...

もう一つ実践していることがあった。

 

「中断する」だ。

 

そういや「中断」もしない方だった。

「中断する」なんてこと諦めたかのようで「罪悪」ぐらいに認定していた。

が、それにも”過信”はかなりある。

 

「自分のやっていることが”間違っていること”」ならば...

一旦中断でもして、早めにやめた方が良いからだ。

 

根本的気質にかなり問題の多い親子のようだ。

非常に残念だけど...