小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

見つかってしまった

 

 

”かつて”よりかは....

等身大の把握に近づいてはいるだろうけど....

まだまだ「正確に」とは言えるほどではないので....

 

等身大を見る。

等身大を知る。

等身大になる。

 

努力をしている継続中。

 

というか....多分”生涯”続く作業のように思えている。

なので、あまり急いでもいないし、さほどに一生懸命でもない。

ボンヤリと....

努力している....という程度。

 

もちろんに、仕事や日常生活での所用もあるので、そうそうこんなことに時間を使ってもいられないんだが....

案外面白い作業でもある。

 

まずは....小学校の時に思っていた”自分”より実体の自分は”かなり”出来ない(笑)。

「どんだけ自惚れていたのか?」と思わされる。

子供時代なので、笑って済ませて欲しいけど(笑)

 

中・高生の頃はかなり腐っていたので、その頃からしたら上出来?になっているかもしれない。

その後は結婚して子供を産むまで....当時はそれなりにムキになって暮らしていたつもりだったけれども....

今にして思うなら....まあまあのほほんと暮らしていたと思う。

 

コペルニクス的転回の引き金は....「金(かね)」だ。

 

馬鹿だったのか?のんびり屋だったのか?たまたまの就職先が良かったのか?

毎日まあまあで楽しく暮らせていければ良かった。

金がないことよりも楽しくないことのが嫌だった。ぐらいだ。

余裕もないくせに余裕をかましていられたのは....未来が見えていなかったからだろう。

 

が、子らの成長に従っての金の工面で苦しくなってきた。

余裕をかましていられなくなってきた。

残り少ない金になれば夫婦での争奪戦にもなる。

 

でも...”金がない”ことで子供に苦労はさせたくない....

ぐらいの愛情はある。が、金は実際にない。

 

気持ちはあっても現実に助けられない。

どっちが本当の現実なのか愛情なのか?

 

....多分ここいらがコペルニクス的展開のスタートだ。

 

24時間「おおらか」ではいられなくなっていた。

随分とエエ恰好しいのおおらかさを演出してきたが...

たかだか金のことで....

そのわずかな金で....

うろたえる自分

を見つけてしまった....

 

格好悪い。

楽しさ優先のいつも余裕ある自分は虚像だった。

というわけだ。

 


わずかな金のために右往左往し、挙動不審になり、焦り、うろたえる、

格好の悪い男。

それが自分の実像だと....

 

そしてそんな格好をつけて生きてきた自分と結婚した嫁なので....

格好をつけていられなくなったメッキの剥げた俺に落胆したことだろうなぁ....きっと。

 

それが20年前の自分の姿だ。

ある意味

生まれて初めて

等身大の自分を見てしまった日々

だったと思うが....

 

当時は全然認めらずに居た。