小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

内も外も等身大で把握

 

 


「”もう一人の自分”が”自分”を適切な方向に導くため」の最重要課題は....

「正直な自分のデータ」を提出出来るかどうかにかかっていると思う。

 


人間...というか、自分だけなのかもしれないが....

誰にも知られていないようなところでも....けっこう格好をつけたがる。

本来の自分よりも....ちょっと...盛ったりしている。

 


それは「自信をつける術」というものなのかもしれないけれども....

”過信”との線引きは怪しいもんだ。

 


そもそもに....今よりも....

伸ばしたい、修正したい、幸せになりたい....

のであるならば、さほどに今現在を肯定的に捉える必要もない。

 


逆に....過度に矮小化する必要もないだろう。

それにも意味がない。

やれることまでやれないとし、出来ることまで出来ていないとするならば....

いつまで経っても同じところで同じ努力を継続せねばならず....

次の段階には進めない。

ある意味、これも芥川龍之介の言う血の海だ。

 


肉体で考えればわかりやすい。

筋力には優れるものの心肺機能に劣る者に、さらなる筋トレを課せば、能力アップが期待できるかと言えば....

おのずと...?だろう。

 


「短所には目をつぶって長所の伸ばす」

を都合良く盲信的に信望する人が居たりするが....

それは...「基本的に大体のことをオールマイティに出来ている上で」の話だ。

「足が遅いんで、テクニックが自分の売りです」

と言うバスケットボール選手に、本当に足の遅い選手なんて居ない。

 


「無いもの」を「持っている」と錯覚するから順序が狂う。

「在るのに」...「持っていない」と虐げれば....無駄に時間を費やす。

焦ることはないが、一生は一度しかないし、一日は24時間から増えない。

 


事実に基づかないこと...

事実から離れていること....

はある種虚像。

砂漠のオアシスみたいなもので....

そこへの努力は....

糠に釘と同じ。

 


だから....感情を別にする「第三者の目」が重要なんだと思う。

ズレないように。

 


が、そのコーチングを”もう一人の自分”に任せるしかないのであれば(さほどに特殊な例ではないと思う。いわゆる”独学”という奴で案外何処にでも居る)

正直な自分というか.....事実とズレのない「等身大の自分」を把握することは....必須の最優先課題だという認識に至っている。

 


20年前から反省作業が始まったとするならば....

このことに気がついたのは...4年前ぐらい?

笑えるぐらいに”最近”だ。

 


それまでの”努力?”から空回り臭が抜けなかったのがよくわかるようになってきた(笑)

 


が、残りの人生が少なくなってきて....

いつまでも空振りでは済まされないというか....残念過ぎるだろうと....

 


たまたまに....近所で解体工事が進んでいる。

150坪ぐらいはありそうだ。

が、ちゃんと業者は150坪なりの解体をし、造成をしている。

当たり前だが....100坪と見間違えての解体もしないし、300坪とサバ読んだ造成もしない。

 


そういうことなんだと思う。