小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

さらに続く下り坂

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昨日のような話をするとすぐに....

 


ソフトバンクの孫さんは....とか、

ユニクロの柳井さんは....とかは、

もっと前向きに生きている」....と教えてくださる人が居る。

さらには....「アンタは”下り坂”と言うけれど、その時代にだって成功した人も居るじゃないか?」とか言う奴も居る。

 


”居る”に決まっているだろ。

が、悪いが運も能力も俺やお前とも”雲泥の差”なんだって。

”居ても”参考にする資格すら無いの。俺らには。

あったなら、もうとっくの昔に結果が出ている。

 


アップルのスティーブ・ジョブスまで出されると....

「本人の吐いた英語が正確に理解出来て言ってんだろうな」....ではなく、

「もうよそうや妄想は....」となだめたくなる。

 


悪いが....彼ら爪の垢でさえ生涯見ることも出来ないほどにほど遠い存在だということ...

いかに自分の能や腕前がかけはなれたところにあるのか?いや、それほどに”無い”ものなのか?わかっているのか?

せいぜいのお近づき様は....

”憧れの気持ちを金に乗せて”

”なけなしの大枚はたいて”

最新のiphone買う時ぐらいなもんだ。

 


並、もしくは並以下しか運も能力もない俺や、俺と同程度の人間にとっちゃあ....

「下り」でしかなかった状況なんだって。

日本の平成なんざ。

だから....「少しでも下らないようにしなきゃ。最低でも落っこちないようにはしなきゃ。」と思って生きてきたんだよなぁ....

となんだか逆に感慨深かったりもするぐらいに。

 


が、けっこうしんどくなってきたし....

流れに逆らって生きて行くこと?斜度に逆らって進んで行くこと?では結果も出てこなくなったのよ。

 


でも....ここまでやってきたんだからさ、残す人生でも、出来ることなら幸せを少しぐらいは感じたいのだ。

幸せな”瞬間”ぐらいは味わいたいのだ。

 


そして残りの人生であっても.....

今のところこのマズイ日本を出る計画がない。

なら、「未来の明るくない日本で終生終える覚悟」が必要だろうと。

それともこんな状況は....元号変われば「上り道」にでもなるんですか?と。

 


あたかも....「未来への道は上って行くだろう」という根拠の無い希望的観測で、

一体どれだけの大企業が無くなったり、外国に買われてしまった時代だったと思っている?

というか記念すべき新しい元号の今年からでも、そんなことはいくつも起き続ける。

”悪い確信”だが”間違った確信”じゃないところが哀しいところなのだ。日本の。

 


俺は何の取り柄も能力も持たないが「そういう国に生きている」という妙な覚悟だけは持っている。

いや外国へ逃げ出す勇気が無いからそう開き直るしかないと思っている。

 


ことはいけないことですか?

それよりも、「希望に満ちた上り階段がホラ見えているじゃないか?」とそそのかされ....

踏み外してしまって、下り坂どころか地獄へ真っ逆さまに潔く落っこちて行けばいいのか?

 


もう歳なんで。

治りが悪いので。

大怪我出来ないんですよ。