キャンプなんて....
学校の野外教育で初めて体験する年代だった。
野外教育で教わったキャンプは....
まさに集団生活の勉強。
分業、分担、責任....そんなことが「必要なんだぞ」と遠くまで出かけて強調される場だったと思う。
それが....ソロキャンプって....
笑えるぐらいに皮肉な現象だと最初は思った。
が、案外愛好者が多いとなると...本当に人間の本能って「集団帰属なの?」「群れ志向なの?」と改めて思わされれてしまう。
自分には実際にソロキャンプの経験は無いけれど、孤独な庭仕事に例えるならば....
そりゃあ「楽しい」ってもんじゃないが....
”独り”でいろいろ考える時間にもなっているし、誰も一緒にやってくれないことだからこそ好きなようにやれる
ってな時間にもなっている。
やる前は面倒臭いけど
やった後は案外不思議にすっきりしていて.....寂しいということじゃない。
そういうことに気がつき始めた。
というか、集団を気にせず自分のやりたいことを独りでやってみたらば
案外...清々しかったりするわけだ。
関わる人数の多さじゃないと思う。
機械化され、コンピューターが登場し、あらゆるものの便利さや満足度が「自分の思う水準」に近づくにつれ。もしくは追い越すにつれ....
「どうしてコイツは思い通りに行かねーんだよ」
という思い通りに行かない人間へのイラつきが増してきて....
集団内で当たり散らかせる餌食を探している....
ってことなんだろう。
軍隊のようなトヨタ軍の総帥が先日
「どれだけわが集団寄与しようとも死ぬまでの面倒は見ない」
と発言した。
俺は驚かないけど、隊員の皆さんは驚愕しただろうか?
集団は維持するけど....
集団の中身は必ず入れ替える。
しかも短期間で。
ということじゃないのだろうか?
さあ、「群れることが人間に必要なのか?」というよりも
「群れることは人間を幸せにするのか?」
「群れることで人間は幸せになれるのか?」
にステージは移っているような気がする。
力の無い自分は....
少し群れから離れて様子が見たいな。
人間の本心の。