小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

群れること

f:id:okutavianus:20190521091611j:plain

 


キャンプなんて....

学校の野外教育で初めて体験する年代だった。

 


野外教育で教わったキャンプは....

まさに集団生活の勉強。

分業、分担、責任....そんなことが「必要なんだぞ」と遠くまで出かけて強調される場だったと思う。

 


それが....ソロキャンプって....

笑えるぐらいに皮肉な現象だと最初は思った。

が、案外愛好者が多いとなると...本当に人間の本能って「集団帰属なの?」「群れ志向なの?」と改めて思わされれてしまう。

 


自分には実際にソロキャンプの経験は無いけれど、孤独な庭仕事に例えるならば....

そりゃあ「楽しい」ってもんじゃないが....

”独り”でいろいろ考える時間にもなっているし、誰も一緒にやってくれないことだからこそ好きなようにやれる

ってな時間にもなっている。

 


やる前は面倒臭いけど

やった後は案外不思議にすっきりしていて.....寂しいということじゃない。

 


そういうことに気がつき始めた。

というか、集団を気にせず自分のやりたいことを独りでやってみたらば

案外...清々しかったりするわけだ。

 


関わる人数の多さじゃないと思う。

機械化され、コンピューターが登場し、あらゆるものの便利さや満足度が「自分の思う水準」に近づくにつれ。もしくは追い越すにつれ....

「どうしてコイツは思い通りに行かねーんだよ」

という思い通りに行かない人間へのイラつきが増してきて....

集団内で当たり散らかせる餌食を探している....

ってことなんだろう。

 


軍隊のようなトヨタ軍の総帥が先日

「どれだけわが集団寄与しようとも死ぬまでの面倒は見ない」

と発言した。

俺は驚かないけど、隊員の皆さんは驚愕しただろうか?

 


集団は維持するけど....

集団の中身は必ず入れ替える。

しかも短期間で。

 


ということじゃないのだろうか?

 


さあ、「群れることが人間に必要なのか?」というよりも

「群れることは人間を幸せにするのか?」

「群れることで人間は幸せになれるのか?」

 


にステージは移っているような気がする。

力の無い自分は....

少し群れから離れて様子が見たいな。

人間の本心の。