小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

”自信”って...

 

 

同級生との飲み会があった。

 

当時は「近寄りがたい存在」だったらしく.....

マイルドになった現在は割と評判が良い。

 

こともあってか....酒が深くなってくると....今頃になって当時の人物像やら生態について言及される時間が訪れることは少なくない。

 

昔は....そこでさえ...ムっと来ていたこともあるんだが....

今はなんだか”本音”が聞けているようで....

悪口であってもニヤニヤ聞いている。

 

いやいや、それについて今更どうのこうのと言われても....

無責任じゃないけれど....

(どうしようもないじゃないの。)

とも思うから。

 

なのでさほどに重く受け止めているわけじゃないけれども....

「そりゃあいろいろとうまくいかなかったわけだ」

とは思うわけ(笑)

 

(俺は何にも間違っちゃいない。何も悪くない。足りなくもない。)

本当に、そう、信じていた。

たしかに....

「妙に自信満々」と評されたことは多い。

そして....そう評されることに....

内心得意になっていたんだろう....

 

が、今はそれは自信ではないことぐらいはわかるようになったかな?

褒められていないと自信が持てないようなものは自信ではないこともわかるようになってきたかな?

自信が無いと思われるのが嫌だってことが....そもそも自信が無いってことじゃないのかな?とかも....

 

さらに酒が進むと

かつて「近寄りがたかった」不満が溢れてくるのか

案外ボロッカスに標的にされたりもする。

笑って聞いている。

いや、自分のことなんだけど....妙に....そして、素直に....笑えてしまう。

 

かつての俺は一体何のこだわりを持っていたんだろうかと探求したくもなってくる。

 

まあ、いいか、そんなこと、どうでも。

もう戻ることはないんだし。

 

ただ....

随分と恥ずかしい人物だったようだ。

そして....まるで大嫌いな親父のようだ。

 

「人の振り見て我が振り直せ」

 

なんて...DNAの存在を知らない時代でも言われていたのだから.....

 


人間は凄いね。