小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

戒め二番の二 TNG退部編

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実際....一夜漬けでもさほど成績は悪くはなかった。

なので...「もっとやればもっとできるのに」と周りにも言われたし、自分も思っていた。

で、いざという時は発揮してやろうと思っていた。

 

が、そこを見透かしたのが中三の時の担任。

学年終盤にウナギ登りに順位を上げた自分の志望校を否定した。

 

もちろん「ちゃんと成績上げたじゃないか」と猛反発したんだが....

担任の言葉は....

「尻に火がついた時にしか頑張ろうとしないのがお前。尻に火がつくまでは大人も社会も人もナメているのがお前。出来たら楽して生きていきたいと思っているのがお前。努力が格好悪いと思っているのがお前。そんなお前の”一瞬の成功”を社会の先人としての俺は認めない。」

そう言われた。

今の子だったら自殺するぞ、こんなこと言われたら。

 

ま、自分はお気楽だったのか?しょげたりはしなかったんだが....

担任への恨みは余計に増やし、大嫌いにはなった。

でも.....志望校を強行することはなかった。

 

今となったらよくわかる。

担任はい今だに嫌いで卒業後は会ったこともないんだが、

この自分についての考え方には共感できるようになっている。

「アンタの言う通り」だ。

 

出来るだけ苦労は減らして結果だけは大きく欲しがる都合の良い生き方だったので...

本当の自信なんて持てるはずもなかってわけだ。

なので志望校に反対されても強硬突破できるだけの自信はなかったってこと。

 

そして....

担任の未来予想通り...

俺は2ランクも3ランクも下げた高校ですら

落第寸前までいった。

それでもこの担任の言ったことが理解できなかったんだが....

ここ2年前ぐらいからだろうか

なんだかとってもよくわかるようになってきた。

 

俺の自信なんて

挑戦していないから傷ついていない自信。

「やってみたらば....できるかも」の

「やっていないから」こそ、実力の上に想像分をかさ増ししている自信。

そんなものは....妄想...と言う。本来は。

 

そもそもに

学校での勉強なんて世の中の枝葉の知識だ。

基礎中の基礎かもしれない。

そんなものぐらい急に取得できることもあろう。

 

が、本当に必要なのは「順位」でもないし、「偏差値」でもないし、「成績」でもなく

その努力をやり続けられるかどうか?の能力だ。

これは少し前に自分の中では発見していたんだが....

イチローの引退会見発言で登場し、改めて「間違ってはいなかったのか?」と安堵した。

 

その必要性が理解できれば....

誰からも言われなくとも勉強するようになる。

勉強しなきゃいけないと思うようになる。

 

中三の自分には全くその素養はなかった。

そりゃあ大人の担任なら

「こいつは全然わかっていない」

となるわけだ。

 

下り坂だからではなく.....もっとうんと前にも....天狗倶楽部は退部しておくべきだった。

 

今後.....思い出話の中で....まさかの....「やれば出来た」話が出てきたとしても.....

完全全否定だ。

振り返る必要もない。

 

もう、そこは惜しむところではなく、そんな時間でもあるのなら、ささいなことでもいいので

「やる」ことを増やした方が、反省も生かされるというもの....