小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

欠格者

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中三の担任とは絶交になった。

 

高校進学を抱えていたので、それはマズい事態だったんだけれども...

なってしまったのでしょうがない。

 

遅まきながら勉強を開始し、受験期終盤順位を強烈に上げた。

志望校の偏差値もゆうに超えた。

「当然の志望」

と自分では思っていた...ところが担任は断固認めなかった。

親まで呼んでの説得工作に明け暮れた。

 

(数値の上では全く問題のないことに、何をムキになっているんだ...)

と思っていたので、そんな担任とは絶交状態になった。

 

結局幼稚な精神力の自分は...自分の志望でもなければ、担任の押す方でもない、あてつけに見つけた”意外な候補”の高校を受験した。

ひねくれた意地のようなものだったんだろう。

 

一時期完全にスネ、高校にも行かず、最下位を記録し、「このままだと退学だ」になったところで流石に息を吹き返したからよかったものの...

そんな担任の思考など振り返ることもなかった。

 

最近、東大なんちゃらとかいって、東大生がフューチャーされている番組が増えた。

当然知識も豊富なんだけれども...

”立ち居振る舞い”というか...前提の「ものの考え方」に驚かされる。

 

多分...担任は「ソコが欠けているんだ、お前には」

と言いたかったんだろうな、と。

 

自分が罵倒する父親は自分よりさらに「ソコの欠けているヤツ」。

その生き様を見てきて散々にそれは...「嫌な人間」だったはずなのに...

環境なのかDNAなのか...結局は小さな頃からここまで...

ずっと「ウリ二つ」だったのかと...(苦笑)

東大生を見ていると思い知らされる。

 

「ワシも勉強する気になっていたら...東大も行けたかもなぁ」と半分ボケた父親は言う。

ボケていなかった自分もかつてはそう言っていたんだろう。

 

確かにそれぞれの具体的な目標というものもあるのだろうけど...

”賢い”人々(東大に行けるような努力を継続出来る人々)は...

いずれにしても「勉強していることそのもの」が「必要かつ重要な行為である」をいうことを理解しているということ。

 

希望する進学先が叶わないんだったら...しない...とか

酒にタバコにパチンコに麻雀に時間を使うことも無駄じゃないだろうと自分の楽な方向を都合よく認めてしまう...とか

そんな短絡的かつ幼稚な思考行動じゃあ...

一瞬成果が残せたぐらいの実力じゃあ...

優秀で真面目な努力家の中では競争して行けないのよ

と、言いたかったんだろう。

 

今頃になって...よーくわかります(笑)

 

なので...もうゴールを過ぎてしまったし、

今更間に合わないのかもしれないけど...

自分の能力に応じた勉強を

今更ながらに

「やれるものならやっておいた方がいいかな?」

としているんです。

 

きっと神様の思し召しで。