DNAの理論は多少理解しているので、驚くことでもないが...
...残念な運命だな...
とは思う。
「健やかな家庭」を知る時がある。
そりゃあ”本当の中身”は知らないのかもしれないけれども...
”見た目”だけとしても...
自分には「信じられない」というか想像できない家庭の姿がそこにある。
自分が体験してきた”家庭”とは...あまりにも”違う”からだ...
以前も書いたが...貧乏長屋...のようなところに生まれた。
中学生にもなると屋根の樋に手が届いたりした。
地域というより、その地区全部「借家エリア」で...
昔の街の周辺部にはそんな地区がよくあった。
通称〇〇とか呼ばれるところかもしれない。
今は”再開発”とかで整理されてしまったので...自分の故郷も...跡形もない。
そんな地区の中では...
たしかに最下層ではなかった。
なのでそれを我が家は散々自慢していた。
父親も母親も。
賞状も証拠もないことで...
競った範囲も見えないようなことを...
「私は一番」「我が家は出来る方」...と頻繁に自慢していた。
すれば...「そーなんだ」と自分でも思うようになるのだろう。
なんとなく気が付いたのは中学校の時。
4つの小学校区が集まって中学校区になるので...
初めて...
親が言って聞かしてきたレベルではない人物や家庭に出会うようになってきた。
応接間に椅子のついた食卓。
デザートやら鉄板ハンバーグ。
ハンバーグって...
それまでマルシンのことだと思っていて、しかもそれがご馳走だと思っていたので...
鉄板の上で焼かれて血の色が残っている肉の塊が出てきた時には...
大丈夫なのか?
と本気で思った。
ぐらいに...
我が家の家庭の「金持ち度」や「生活レベル度」はズレていた。
いや、それだけじゃない。
全ての面で...
「我が家は優秀」
としてきた対象は...
あくまでも...勝てそうな「ご近所」のみとの比較であって...
我が家以上の家庭には...
「相手にされることもなかった」ので...
「知らない世界」になっていたのか?...ぐらいは思わせた。
この「勘違い」の遺伝子は...
理論的には「受け入れていないつもり」で来たんだが...
子孫である私にも、弟にも”確実に”受け継がれていることに...本当に気付けたのは...
まだほんの最近のような気がする。