小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

戒め五番の二 井の中の蛙編

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運命というのはこういうものだと思う。

徳川家康は国家の安泰という重い荷物を一生背負い続けたんだろうけど

チンケな俺は「三代続けての井の中の蛙」であることに気付いてしまう運命だったわけだ。

しかもそれをずっと背負って生きていかなければならないと。

 

ついつい忘れてしまうのだ。

井の中の蛙であること自体を。

そもそもに調子に乗りやすい性質なのだから。

そして....みっともないことなので、「できればそうであって欲しくはない」という願望も混じるから「忘れていよう」という作用も働くようだ。

 

年老いた親父に説教すると....

十分の一も話してない時点で....

「なるほど、わかったわかった、そこが駄目だったんだな....」

だと....

駄目なのは「全部聞く前にわかったつもりになってしまう」”その軽薄さ”なのに.....

一番肝心なところに気がつこうとしないから....

”生涯”気がつかないことになるんだろう。

 

俺も人ごとじゃあない。

だから、何度も何度もくどいぐらいに、自分に刻み込むように、言い聞かせる必要がある。

 

名家なので(笑)宴席での親父は山ほど見てきたんだが....

今にして思えば.....というか結果が出てしまった今から思えば....

 

実行出来ないから....

言葉でアピールする。

実行出来なくとも.....

言葉で”出来たこと”にしちゃう。

そして酒の力をお借りして....「どんどん出来る奴になっていく」

結果....妄想の中では「出来たこと」になって終わるので、実は....永遠に”出来ないまま”で終わらせていることが多いのだ。

 

丁度近々昔の友人達に会う。

宴席での嗜みは親父のDNAがうずくので、大きなことを言わないようにとか一応警戒しているんだが....

それでも場を盛り上げようとする配慮もあったりして....会話の中心になってしまうことも多かったんだが....

これからはもう少し控えよう。

それも下り坂の嗜みだ。

 

インターネットが普及して....「発信力」ってのが格段に求められてきているらしい....

が、どうせ「下り坂」なんで、その状況に少し抗っている。

我が家のおぞましい家系から逸脱するために。

「男は黙って」だ(笑)

 

実行出来るなら....

言葉でアピールする....必要もない。

実行出来ないなら....

言葉よりも努力が必要だとわかる。

 

その方が結果

「出来るようになる」ことは増やせるだろうと。

 

まあともかく....

井の中の蛙というDNAを背負っている以上

普通の人以上に謙虚であれと自分に言い続けないといけない運命だということ。

 

ケロケロ