小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

なんせ「鉄の斧」いや所詮「鉄の斧」

 

 

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やれないことはいたしませんし望みません

手の届く範囲でけっこうでございます

残された時間が多いとは思えないような年齢になった自分にとって

無いものをねだることに時間を使ってしまってはもったいない

やれることをやれる範囲で真面目にやらせてもらって

できる範囲で十分でしょう

 


「実は金の斧なんだけど」.....なんて見栄を張る必要はもうまったくありません

 


柳に飛びつく蛙も卒業しましょう

 


飛びつかなくても届くものが残りの人生でも知らないだけで集められないほどにあるような気もします

...........


我武者羅に生きてきた時代には

”失うこと”や”減らすこと”に恐怖が大きかったように思う。

さらにその上にも....成長を、高みを、多くを出来うる限り望んでいた。

 


それは....向上心がある....ということでもあって悪い面ばかりではないのだろうけど...

「欲が深い」とも言い換えられる。

 


さらに終止符のない欲望システムなので....

永遠に欲求不満で

永遠に消化不良で

永遠に不満足であるからして.....

結果....楽しいと思えることや満足感の無い日々を増やし続けることにもなる。

.....振り返ると妙に当てはまる。

 


「次へ」「次へ」.....

後ろを振り返らない姿勢は評価できるものなのかもしれないが....

不満足な顔のまま、こめかみに血管浮かせた形相で

いつも焦って、いつも急いで

一体何処に行こうとしているのか?

何になりたいのか?

自分でもわからなくなっている様だ。

 


「下り坂」がどんな道なのか?

まだ実感もないのでわかっちゃいない。

ただ....そう意識するようになったことで、上りの自分の滑稽さもなんだか見えてきた。

 


でも....これからも目標は持っていたい。

努力も続けよう。

それは、上り坂の終盤で、ようやく気がつき、せっかく身に付いたものなのだから

良いことは継続したっていいだろうに。

 


ただ....もう....持っているものも減らしてもいいかもな?

小さくしてもいいのかな?

失敗も大目に見てやってもいいかもな?

どうせ下山の最後はゼロなんだから。

 


と思うなら

随分と気楽になれる。

 


いや、気楽にもなれるようになったから

新たに挑戦できることもあるんじゃないかと

実はこっそりとした期待も生まれている。