小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

手放す

 


自分の子供達は...

自分の友達のような感覚もあったぐらいに...とても楽しい時間を過ごさせてくれたから....

別れる時はさぞかし辛いだろうと覚悟していたんだけれども...

実際やっぱり辛かったけんだけれども(笑)...

高校卒業したぐらいからは...

”こちらから”距離を置くようには、していた。

 

親によりも...興味を惹かれたり、気持ちが向かうことが山ほど出てきていることが手に取れるようだったから。

子供達の判断の邪魔はしたくないな、と。

 

そうやって距離を置くようになった時の方が...

子供らが結婚する時よりも寂しかった。

ある意味

「別れ」

に迫られ決心したようなものだから(ま、大げさなんだけど)。

 

でも、その時は...もう「金色に輝く景色」を見た後で...

「俺はもういい。子供達との思い出は人並以上にたくさん頂いた。」

ような気持ちがあって...(別に他の人がどれぐらいいの量かは知らないけど)

だから神様から...

「どう、満足しただろ?時期が来たなら...引き止めずに快く手放しなさいよ」

と背中を押されているような気はしていた。

 

今現在でも当然に思い出し、寂しいときもあるけれども....

でも手放して良かったと満足はしている。

子供たちは四苦八苦しながらも...出来るだけ親を頼らずに(そこが少し寂しいんだけれども、笑)少しずつたくましくなっているように...見える。

見える...だけかな?

単なる親馬鹿か(笑)

 

まあ寂しさ満載ながら...顔は笑ってしまっている...ってやつだろう。