徳川家康もきっと...「金色に輝く景色」を見たんだろう...
だから...「もう十分。後の人生は重荷を背負って歩いて行くものだ」と...覚悟を決められたんじゃないかと思う。
”普通”はそんなもんなんだと...
いや、毎日「面白くないこと」が当たり前のことなんだと...
”素直”に受け入れられるようになったのだと思う。
自分を振り返っても...
「金色に輝く景色を見る」までは...
なんだか..必死に、
焦っているかのように(多分無意識でも焦っていたように思う)...
楽しいこと、面白いこと、幸せになること...
を追い求めていたような気がする。
小さな頃にそういった幸せの体験がなかったのかもしれない。
あれも欲しい、これも欲しい、と願っていたのに...
ずっと空っぽのまんまだったから...
社会に出て、自分の力でどうにか出来るようになると...
むさぼり食うように...
幸せを求めていたのかもしれない。
試行錯誤というよりは....
もう無作為に、やたらめったらと、
あっちこっちに手をつけて...
幸せや快楽を得ようと七転八倒していたんだろうけど...
残念ながら...期待していたようなダイナミックな喜びは得られなかったかな?(笑)
その原因は全て自分にあるとも思えているし。
でも、「金色に輝く景色を見た」日以来は...
面白いことも、楽しいことも、全然ないというのに...
むしろ苦しいことや辛いことの連続なのに...
案外淡々と生きていられる。
その様が...
「下り坂の人生」なんだが...
別に「下り坂の人生」が恥ずかしいとも思っちゃいないし...
悪いとも思ってもいない。
「しょうがないだろ、運命だから」
ぐらいなものか?
辛いこと、苦しいことは...かつては自分の力で「消す」もんだと思っていた...
が、消せずに死ぬまで背負っていく苦労や汚点はあるもんだと思うようになっている。
いや、そういうのも....皮肉にも...増やしているのが人生でもあるんだろうと...
「良いこと」「良き思い出」ばかりな...はずはないよね。(笑)
だから....ほんの少しだけ...家康の言うこともわかるようになってきた。
「金色に輝く景色」をいつもいつも思い出したりはしないけれども....
「この先いいこと一つもなくても...ま、生きていけるかな?」
と思えているのは...かなりそのおかげ。