小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

意欲もまた欲

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デイトレーダーなるものが流行った時期がある。

瞬時の状況判断で売り買いを交錯させ利益を上げる。

それは...自分には出来ない。

 

まずもって「仕事中」なので、株価ボードに張り付いていられない。

張り付く以前に株価が気になって気になって仕方がない状況は...

必ず仕事に穴を空ける。

「自分は両方やれる」なんて自負している人も時折お見掛けするが...

ずっと順調にやれている気になっていても...

最後に大穴空ける。

神様はよく見ていらっしゃる。

二兎は追えないのだ。

人間は。

カラダが一つしかないので。

 

映画ハゲタカの中で「売って売って売りまくれ」というのもある。

それも私は無理。

まくれるほどに資金が無い。

意識するどころか考えるまでもない。

出来ない方法なので。

 

コロナのせいでえらいことになっている。

でも珍しいことじゃない。

大体10年ごとに来る。

自分の人生じゃあ4回目。

今回は少し遅れた。

だから...「そろそろ来るかも」

と思っていた。

でも、何もしなかったし、多分今後も何もしない。

した時に限って...

裏目に出る」

からだ。

何度も見てきた。

自分のマヌケな判断を(笑)

 

面白いほどにそう。

「買った途端に下がる」なんてあまりにも普通のこと。

直近の最低価格で売っていたりもした。

 

本当に才能がない。

だから...何もしないのだ。

余計な判断をしないのが保有していられる唯一の方法と思っている。

 

すなわち...安く買って高く売る...という判断で儲けようという意欲が無いのだから...

「それは投資じゃない」と言われるのなら、そうなんだろう。

それで全然構わない。

「投資商品を少々持っている」

の状態が好きなだけなのだ。

そこに多少の楽しみな時間があるのだ。(今現在は苦しみだけれども...泣)

売ってしまうということは....

「楽しみ」を自ら処分してしまうということなのだ。

 

プロフェッショナルな猛者どもに加え...AIを駆使したプログラムで利益の総ざらえを狙っているような奴らがウヨウヨ居る中で...

自分の甘い甘い判断力が”勝る”なんて...

ヒド過ぎるほどの妄想だ(笑)

 

だから自分は市場の隅の隅の隅で...

人目につかないように...

ひっそりとたたずみながら参加させていただいて...

人々の阿鼻驚嘆を眺めながら...

自分の戒めとさせていただいているのだ。

 

欲は意欲にもなるのだろう。

が、過ぎれば自分をも溶かしてしまう。

自分の能力に見合った程度で十分だ。