最近”はてな”で、「ブログを書くことによって自分のしたいことが明確になる」という人を見つけた。
そうそう、それそれ。
自分もそう端的に言いたかった...んだが....
これまでもけっこう長い間「言えてこなかった」理由が最近は「わかる気もする」になっている。
そういえば...東大に進んだ奴と中学時代に同じクラスになったことがあって...
ほとんどノートをとらないのに....めっちゃ憶えて、めっちゃ順序だてて話せることに驚いたことがある。
まあ、その時は「俺だってやる気になればできるさ」と思っていたが...
それから相当に経験を積んだはずなのに、いまだ「出来ない」。
「ブログを書くこと」を最初からその救済に充てようと企んだわけではないが、奇遇にも「けっこう脳みその整理になるかも?」となって今に至っている。
が、それでも「明確」までには至らない。
どちらかといえば...「もつれている糸が多少はほどけた...かな?」ってな程度...
「どんだけ頭が悪いんじゃー」とキレたくもなる...ぐらいに。
まあ、高望みしたって仕方が無い。
自分には自分の能力ってものがある。
最近...改めて自分は相当の「うぬぼれ思考」であることを思い知らされている。
原因は”育ち”というか、”家庭”だ。
多少変ったところがある人達だな、ぐらいは思っていたが、まあまあ普通に社会生活も送っていたし、これで人並みな思考なんだろう...ぐらいなものだった。
が、そんな場所で育った”今”の自分の望みやら、目標やら、後悔やらは、彼らにとっては、「別に普通」なのに対して、けっこう世間じゃ「身分知らず」であることに気が付き始めて驚いている。
いやいや、それ相応の能力や履歴や出自でもあるなら、別なのだろうが、そんなものは何もない。
いや、むしろ、歴史的にみたらば、河原乞食に近いというか、まともに河原乞食だ。
振り返るなら、たまたまに、ちょいと人並みに社会人生活が送れるようになった...程度の家庭だ。
そんなクセして、その家庭内でのセリフの”思い上がっていること”。
まさに大言壮語。
総理大臣も、北野武も、石原慎太郎も、みんな、「大したことない奴」になっちゃっている....
ってことは当然なぐらいに....
学校の先生や、隣のおじさんや、市会議員程度なら、「我が家に叶うはずがない」口調だ。
もちろんそんなことはない。
いや、全く違う。
むしろ全員揃って学歴最低限の家庭だったので、「叶うはずがない」のはコチラ側だ。
...恐らく...同情的に見れば...世間に認めてもらえないような出自歴史だったので...
せめて家族内だけででも「誇らしい気持ち」を自画自賛したかったんだろう....
もの哀しい...というかわからんでもないが....
ただ...そんなモノの見方というか、社会の判断の仕方というのは、怖ろしいほどに自分にも身についていた。
んだということを、今更ながらに気が付き始めた。
どうしてこんなにも悶々としているのか?
どうして不満や後悔ばかりなのか?
目標や欲望や願望と現実にこうも「差」があるのか?
それは...
「自惚れ」てでもいなければ自我を支え切れなった家庭において、励まし合うかのように自惚れ合ってきた環境の中で、怖ろしいほどに「自惚れられる」性質をぬぐい去れないほどに沁み着かせた変態なのかもしれない。
その代表格である親父は
常に勘違いしている。
いちいち勘違いしている。
だから何も迎合しない。
つねに不満と不安でイライラしている。
歳をとってよりひどくなっている。
以前より、さらにわかりやすくなってきた。
だから、はっ、と自分も気が付いたのかもしれない。
俺とソックリだ。
祖母もそうだった。
気位だけが高いなら、まだ褒めようもあるが、小作人のくせして庄屋ぶるまいで、周りの人間をコキ下ろすこと....
なので...孤独に死んだ。
親父も...孤独で、法事にさえ人は集まらない....
とんでもない「自惚れ一家」であったことに気が付いたのは”今”だ。
”普通の人”ならこんな違和感に即座に気がつくんだろう。
”気が付けなかったほどの異常さ”だ。
親父に対しても、何故にイラつくんだろうと思っていたが...”俺”だったので、イラつくんだろう。
「どうしてうまく行かないんだろう?」
の答えは簡単。
それだけの実力と努力が足りないだけのことなのに、
「それだけの実力も努力もあるのに」と勘違いしているから、いつまで経ってもその「差」は埋まらない。
さてさてどうするのか?
正直、自分の育ちには説明しがたい「負の連鎖」をずっと感じていた。
さほどに金欠でもないのに、まずは人が離れてゆく。
母方も一家離散のごとく相続で五家族にも分かれた。
父方は兄弟で裁判を起こす事態で、かつては20人をも超えた法事に今は誰も来ない。
従って「親戚の集まり」というものは皆無。
皆無のくせして....
我が家の歴史の自慢を孫に力説する....
空しいを通り越している。
しかし...
家庭の中ではまだマトモな程度の自惚れかもしれないが...
自分にも相当の素養がある。
いや、これまで上手く行かなかった場合の根源の原因は、どうにもソコなんだと確信するぐらいだ。
なんだかわかってスッキリしたような....
とんでもなく馬鹿だったと確信したような...
ま、少しずつ考えていくしかないな。
でなけりゃ”今の”親と同じ人生だ。
いや、もうけっこうなりかけている。