小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

贖罪

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とまあ、自分でも何をまとめたかったんだかよくわかっていないんだが...

 


恐らく....

ターニングポイント以前には考えることもなかった自分の”未熟さ”や”反省点”が、

ターニングポイント以後は化けの皮が剥がれ落ちるが如く次々に露わになり、

いつか尽きるかと思いきや、逆に、加速度を増すかの如く増える一方なので、

その処理が追い付かなくなってきたのかと思う。

 


ターニングポイント当初はセンチメンタルに落ち込んだこともあった。

が、ええ歳こいたオッサンが、悲劇の主人公ぶったところで、気持ち悪がられることはあっても、気の毒には思われないし....

こんな自分自身だけの問題で悩んで仕事に行けなくなったのなら、「家族を飢え死にさせる気なの?」とドヤされるのがいいところ....

誰も...「気の毒にね...」などとは寄り添ってくれない。

間違っても”救いの手”など誰も差し伸べない。

 


そんなことは1年ぐらいでわかってくる。

つまり....自然には何も解決してくれないし...悩んでいるだけでは何が変ることもない。

なら....自分で「解決する」しかないんだが....

あまりにも追い込んでしまうと.....気分が重くなるだけで、そんなことと無縁で幸せそうに(見える)ヤツらを妙に羨ましく、妬ましく思う気持ちに転嫁されてしまう....

それじゃ醜過ぎる。

 


そこで....そんな自分を説得したのが”因果応報”というシステムの肯定だ。

「全ては自分のしでかしたこと」

....だから....結果は当たり前に「全て自分にのしかかる」

 


他の人はどうだか知らない。

違う人生の人も大勢居よう。

が、自分の場合は....徳川家康の言う”重荷”は自分で作ってきた。

たくさんたくさん作ってきて、作りっぱなしで捨て散らかしてきたと思っていたらば

なんと....全部背中に背負ってたの?と....

それが因果応報だ。

 


そして因果応報は簡単に切り捨てられないほどに根を生やしている。

無理に切り捨てようとするならば、自分のカラダも傷めることになる。

どうしたら因果応報を少しでも減らせるのか?

因果応報を薄めることが出来るのか?

 


長年の試行錯誤で辿り着いたところが贖罪だ。

自分の努力の全てが贖罪ではないとも思う。

中にはポジティブな原動力からの努力もあると思いたい。

 


が、全ての努力の原動力が贖罪であっても構わないとも思うようになってきている。

信仰心のある方ではないが....もともとターニングポイント前は反省も後悔も無かった代わりに努力も無かったのだ。

贖罪をエネルギーとするような努力は、ネガティブかもしれないし、お門違いなのかもしれないが....

努力しないよりはいいじゃないか。

 


宇宙の摂理に従うなら、反省だけを、どれだけ猛反省したところで....

心の中の行いじゃあ....何も変らない。

変えることもできない。

 


もう一度やり直すことも出来ないし、そもそも二度と同じ機会はやってこない。

それを思い知る為に、因果応報という重い罰が与えられることになっているんだろう。

 


二度と同じ機会はやって来ない。

つまり....”挽回のチャンス”など二度とない。

贖罪はネガティブどころか”報われない”努力だ。

そうなんだよ、「重荷」であり「罰」なので、当然の”報い”なのだよ。

報われることのないことに....努力をし続けること....

だから贖罪になりうるのだ。

 


でも、ただ....じくじくと....頭の中、心の中(これも頭だけど)で悩んでいるだけよりは....

何かになるだろう。

少しは....少しだけなら....何かの変化につながるだろう....

そんなちっぽけなことのために努力が出来るかどうかを試されているから贖罪なのだ。

 


贖罪とはいうものの、人間性が歪んでしまうといけないので、暗くならないよう、深刻にならないよう、妬まないよう、僻まないよう気をつけている。

そして....

あまりにも夢も希望もないといけないので....

「これから先」

「今から先」

にのみ、ひょっとしたら”似たような機会”....はやってくるかもしれないぞ。と。

「来るか来ないかもわからない」”その日”だけれど.....

”そこでは”二度と同じ過ちをしないぞと....

そんなわずかな希望を持つ事ぐらいは許されよう。

 


いや、現実としてそんな夢のようなことは起らないとわきまえてはいる。

ま、ファンタジーだ。

いや、多少のファンタジーでもなければ贖罪だけでは重すぎる。

なんせ「因果応報を消すための贖罪」だ、まともに相手をしたら潰されてしまう。

それぐらい軽々しくて結構。

軽々しくないと続けられないと思う。

続けることが重要だ。

 


....このように考えて....毎週雑草との戦いから逃げないようにしている。