小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

転換点

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昔....「地球の歩き方」なんて本が流行った。

まだインターネットなんぞ無い時代だったので、見当がつかない海外の貴重な情報源にされていたんだと思う。

自分にとっては「現代の日本」とて、似たようなものだ。

「日本の将来の歩き方」なんて本があるものなら、すぐさま購入してしまうかもしれない。

 


そんな「これからの人生の歩き方」の変更の必要性を感じさせたのは「仕事の需要」からだったかもしれないんだけど....

さらに強烈な示唆になったのは....子供の自立だと思う。

 


「独り立ち」の出来ない子も居るという時代なので、もちろん冷静に判断するなら、有難いし、喜ばしい事態....なんだけれども....

正直やっぱり寂しいし、喪失感は大きいし、何しろ面白くない。

 


が、これからの人生はこんなことだらけになる。

ぐらいは想像できる。

仕事が....どころか....家族が、友人が、最後は自分が....

 


....そんな現象は....

やっぱり楽しいはずがない。

が、「楽しくない」だけで終わってしまうなら....

毎日しかめっ面して、クソ面白くない人相をしたジジィになってしまうのだ。

 


20年前にジョギングを始めた時もある種似たような状況だった。

スーパー銭湯で子供の服を脱がせる時の自分の垂れた腹、垂れた頬を見て

「いつの間にこんなんになっとんじゃー」とビックリして....

「こりゃ、なんか、変わらなきゃ」

と思い立った。

 


たったそれだけの起点だったんだけれど....

それからの様々な派生効果を考えると....

あの時に気がついていなかったら....現在は恐ろしいことになっていた。

 


下手したら....既に死んでいたかもしれない。